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全国学生研修会に参加して

東北大学大学院機械工学専攻
修士2年 大井 尚武

 第29回全国学生研修会は8月20−23日の4日間,杜と水の都,盛岡を舞台に行われました.
 初日お昼に盛岡駅に集合した後,ミクニアデックの工場見学です.ミクニアデックは,ガスコンロなどに使われている立消え安全装置のトップメーカーでその他にはバイク用オイルポンプなどを製造しています.その後宿舎に到着し一風呂浴びて旅の疲れを洗い流した後は懇親会です.皆が持ち寄った地酒で各地の名産品を肴にあちこちで話の輪が広がり,初対面の皆が一気に打ち解けました.
 2日目は林一夫先生による講演会「地熱開発と機械工学の役割」を聞いた後,実際にフィールドに出て,松川地熱発短所の見学です.地下に無尽蔵に存在しているエネルギーを使い,まったくクリーンなこの発電方法は今後の期待大です.そして昼食はわんこそばです.話には聞いていたが,実際には……という人がほとんどでしたが90杯以上を筆頭に,皆食べること,食べること……
(ちなみにわたしは1ヶ月以上そばを食べられませんでした.)
 3日目は小岩井農場で観光し,ジンギスカンを食べた後盛岡セイコーの工場見学です.腕時計という精密機械の製造工場と言うことで塵一つなく,FA化が進んでおりました.宿舎に戻った後,酒井高男先生による機械学会学生会30周年記念特別講演会「研究を楽しむ−おもちゃを例にして」を開きました.先生自作の二足歩行のおもちゃを例に,身近にある現象に目を留め,なぜ,こうなるのか,こうなってもいいのではないか,を深く追求する姿勢が大事だ,ということが主旨であったと思います.このお話は大変おもしろく,ためになりますので機会があれば伺ってみてはいかがでしょうか.その後30周年記念祝賀会すなわち宴会です.先生方のお話が終わったのち岩手人,岩淵先生のお弟子さんによるさんさ踊りあり,イッキ飲みあり,と盛岡での最後の夜は果てることなく続きました.
 最終日は盛岡手作り村で岩手の地場産業を見学しつつ,「とっとと研究せい!!」とせっつく教授をなだめすかすためのおみやげを買い,盛岡駅で解散となりました.
 今回の研修会に参加して感じたことは,確かに遊びの要素が強いのですが同じ目標を持つ学生が全国から一同に会して,普段の生活からは得られない様々な情報交換の場に身を置くことができて非常によかった,ということです.幹事校の岩手大学のみなさん,本当にご苦労様でした.来年は広島で行われますので皆さんふるってご参加ください.


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