アストロトレイン 東北大学機械第二学科 M1 森本 保 まずは,「ComPass」創刊おめでとうございます.今までは,学生会のよりどころとなるものがなく,また学生間の交流の場もほとんどないことを寂しく感じていましたが,この機関誌は学生会をよりアクティブにし,そのラジカルな結び付きを造るその名の通りの指針となっていくことと思います. さて本題に入ります.「東京から全国へ13分!」何時間と言うのではありません,13分です.些か突拍子もないなんのことやら分からないような見出しですが,これは1989年つまり昨年の7月23日の朝日新聞に掲載された記事の見出しなのです. どうゆう内容かといいますと,現在あるマグレブ(磁気浮上式列車)を真空に近いチューブの中を走らせたなら,速度をマッハ5にすることも可能で,実現すればジャンボジェットと比べても約6倍の超高速,もし全国に設置されれば国内がほぼ東京から13分で結ばれるとゆうことなのです.これは私の所属している流体科学研究所 低密度気体部門の南部教授の研究結果で,この列車をアストロトレインと呼んでいます.ただこれにはただし書きがつき,来世紀の技術と言うことになります.しかし,シミュレートすることは可能でそれによると,いままで真空中を走る列車において空気抵抗は無視しうると考えられてきていたのですが,現在あるリニアモーターカーが時速400kmで走行した時とチューブ内の気圧が千分の一気圧で時速6000km走行した時が同程度の空気抵抗をもつことが明らかにされ,またこの図のから分かるように超音速機と同様の衝撃波を頂いて走ることも明らかになりました. 以上,学生員の皆様のちょっとした話題にでもなればと思い,創刊にふさわしいものとは思えませんが,研究室のことを書かせて頂きました. |