一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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RC305

1. 分科会名称 『カーボンニュートラルに貢献するパワートレインのトライボロジー研究会
2. 主査名 三田 修三(東京都市大学)
3. 設置期間 2025年4月~2027年3月(2年間)
4. 活動目的・内容  地球温暖化防止に向けた2050年までのカーボンニュートラル(CN)実現のため、パワートレインには電動化だけでなく水素などのCN燃料を用いた内燃機関の活用が不可欠である。内燃機関におけるCN燃料使用には潤滑油・運転領域等の変更が必要で、摺動部品の運転条件、温度・圧力環境の変化による摩耗・焼付きやオイル消費増大のリスクを伴う。また電動化による変速機の機構改変は、軸受の高速化による過熱や電食等の課題がある。加えて効率向上のための摩擦損失低減が求められる。
RC298分科会では、これらトライボロジー的課題(摩耗、オイル消費、電食等)の課題解決および摩擦損失低減のための測定技術および解析手法の検討に取り組み、テーマの絞り込みと研究者間の連携に道筋をつけた。ただし具体的な研究成果の創出はこれからの段階である。
以上の目的で、CNに向けたRC298連携研究テーマの継続実施と成果の創出、加えてパワートレインに横断的に適用可能なトライボロジー技術を確立するために、本分科会の設置を申請する。とくに企業では取り上げにくい、研究側委員の得意分野を生かした長期的な研究課題を行う。
5. 期待される研究成果 工学的効果:測定結果、計算手法、測定手法といった本分科会の成果はパワートレインのみならずトライボロジー全体の発展に貢献できる。
工業的効果:本分科会の成果に基づき、現在は最終的に実験に頼っているパワートレインのしゅう動部品の最適化を理論的に進めることによりカーボンニュートラルに向けた二酸化炭素排出量削減が期待できる。波及効果:開発プロセスの効率化により、開発段階でのエネルギーロス低減が期待できる。
6. 参加負担金 30万円(年間)×2年
7. 問合せ先 三田 修三 東京都市大学総合研究所 (主査)
電話: (03)5707-0104(2557)(幹事:伊東)
e-mail: ssanda[at]tcu.ac.jp (※[at]を@に変換してください)