RC302
1. 分科会名称 | 『人間の感性を活用したDX時代の生産技術に関する研究分科会』 |
2. 主査名 | 井原 之敏(大阪工業大学) |
3. 設置期間 | 2024年4月~2026年3月(2年間) |
4. 活動目的・内容 | 日本のものづくりは生産に携わる人間の感性を活用して,内燃機関を使用した自動車や優秀な機械要素を集めた工作機械など,世界一と言われる製品を生み出し続けてきた.しかしながら最近では,一部の産業について国際競争力が不安視されるようになってきた.これは,デジタル技術の進展に伴いCAD/CAMなどのような優秀な外国製のデジタル製品を使用する機会が増え,最近のAI技術との融合により日本での生産に関する優位性が低下してきたためではないかと思われる.
そこで,本研究分科会は工作機械,工具,工作機器と,これらを利用する各産業分野の生産技術の調査を通じて,現在日本が優位であるとみなされる技術が何をよりどころにしているかを明らかにし,これを体系化する.また,これらの技術を維持発展させるため,デジタル技術の中で人間の感性をどのように扱い,利用すればよいのかを見つける.これらを踏まえ,生成AI等の情報技術を用いた地球規模の生産における次の10年~20年後に向けての日本の役割を見つけ出し,そのための課題と指針を明らかにする. |
5. 期待される研究成果 | 日本の生産技術は,技術者や技能者の真摯な取り組みによって高いレベルを維持してきた.それらの高度な技術は,工作機械等の生産財の設計・開発・製造から,自動車等の産業における効率的な活用まで,様々な現場に偏在している.
本研究分科会では産学連携による調査を踏まえて,これらの偏在した技術を体系化し,AIによる地球規模の生産活動のなかで日本独自の技術の維持・伝承の方法が体系化でき,次世代生産の実現に大きく貢献する. |
6. 参加負担金 | 30万円(年間)×2年 |
7. 問合せ先 | 井原 之敏 大阪工業大学(主査) 電話: (06)6954-4126,FAX (06)6957-2134 e-mail: yukitoshi.ihara[at]oit.ac.jp(※[at]を@に変換してください) |