一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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RC301

1. 分科会名称 『日本の電子実装産業の復活を目指す,電子実装の信頼性と熱制御に関する研究分科会』
2. 主査名 池田 徹(鹿児島大学)
3. 設置期間 2024年4月~2026年3月(2年間)
4. 活動目的・内容  昨今の国際情勢の変化により,海外への工場移転が続いていた日本の電子実装産業においても,国内回帰の動きが活発になっている.また,先日の報道では,中国に対する海外からの直接投資額を日本に対する直接投資額が上回ったということである.このことは,米ソ冷戦終結以後に続いていた世界の工業生産の中国への移転の流れが止まり,再び,日本が世界の工場として復活する機運が生まれてきたことを示している.

今後,日本での製造が増加する分野としては,HV, PHV, EV, FCVや自然エネルギーなどに関連したパワーデバイス,自動化に必須なΙοΤ機器,チップレットなどの高付加価値実装などが考えられる.

これらの機器の特徴として,携帯電話のような使い捨て傾向の強い機器と異なり,故障が人命の損失や社会インフラの崩壊による莫大な損失に関わることがあるため,信頼性や熱制御技術の徹底が要求される点にある.

よって,この分野での我が国の競争力を強化し,日本の電子実装産業の復活に,機械工学の分野からの貢献を行うために,本研究分科会の設置を申請するものである.

5. 期待される研究成果  本研究分科会の研究成果は,直ちに参加企業の信頼性評価技術,熱制御技術に生かされ,参加企業の産業競争力に寄与することが期待される.また,最終的にこれらの成果は,日本機械学会論文集を始めとする学術論文や単行本などの形で発表され,工学の発展にも貢献することが期待できる.

さらに,一部の成果は,業界団体の規格設定の基礎データとなることが期待される.

6. 参加負担金 50万円(年間)×2年
7. 問合せ先 池田 徹 鹿児島大学学術研究院理工学域工学系 (主査)
電話: (099)285-8257
e-mail: ikeda[at]mech.kagoshima-u.ac.jp(※[at]を@に変換してください)