一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

メニュー

RC298

1. 分科会名称 『カーボンニュートラルをめざすパワートレインのためのトライボロジーに関する研究分科会
2. 主査名 三田 修三(東京都市大学)
3. 設置期間 2023年4月~2025年3月(2年間)
4. 活動目的・内容 地球温暖化防止のためにパワートレインからの二酸化炭素排出量削減は急務である.そのためパワートレインでは,燃焼の改善,運転領域の変更,燃料の変更,摩擦損失低減などの動きがある.
燃焼の改善や運転領域の変更は部品の摺動条件を変化させる.また燃料の変更は燃焼室周りの部品が接するガス組成を変化させるのみならず潤滑油の変更を伴う場合もある.これらにより生ずる問題を解決するための測定手法や研究のアプローチの検討などを本研究分科会では取り上げる.
またパワートレインに要求される摩擦損失低減は,本研究分科会が直接津的に貢献できる分野である.そこであらゆるパワートレインに横断的に適用可能なトライボロジー的技術を確立するために,本分科会を設置する.とくに企業では取り上げにくい長期的な研究課題を実施する.具体的には,RC291にて推進してきた課題を継続して推進する.
5. 期待される研究成果 (1) 工学的効果:
・本研究で得られる実験結果,モデリングおよびシミュレーションの結果は,パワートレインのトライボロジー現象に関する新たな知見として学術的価値を有する.
・本研究での計算手法,測定手法は,新しい研究開発の手段としてパワートレインのみならずトライボロジー全体の発展に寄与すると考えられる.
(2) 工業的効果:
・パワートレインおよびその要素設計において本研究成果を活用することにより,摩擦損失の極限までの削減,およびカーボンニュートラル燃料におけるトライボロジー課題解決の具体的設計指針を得ることができる.
・上記により,現在は最終的に実機試験に頼っているパワートレインのしゅう動部品の最適化を理論的に進められ,これにより,内燃機関を含めたパワートレインにおけるカーボンニュートラルの実現に寄与することが期待できる.
(3) 波及効果:開発プロセスの効率化により,開発段階でのエネルギーロス低減が期待できる.
6. 参加負担金 30万円(年間)×2年
7. 問合せ先 三田 修三 (東京都市大学 客員)(主査)

電話: (03)5707-0104 内線2557 (電話でのお問合せは伊東幹事にて受付けます)
E-mail :ssanda[at]tcu.ac.jp
伊東 明美 (東京都市大学)(幹事)

電話: (03)5707-0104 内線2557
E-mail : aito[at]tcu.ac.jp (※[at]を@に変換してください)