RC294
1. 分科会名称 | 『低炭素社会実現に向けた電子実装と熱制御に関する研究分科会』 |
2. 主査名 | 池田 徹 (鹿児島大学) |
3. 設置期間 | 2022年4月~2024年3月(2年間) |
4. 活動目的・内容 | 今回の新型コロナウイルスのパンデミックの間に変化し,今後,確実に現実となって行くと考えられる世界情勢の変化が二つある。
一つは,脱炭素社会を世界が目指して行くことが確定的となり,その中で,中間エネルギーの電力化が急速に進むことが確実となった。 二つ目は,西側の民主主義国家と中国を中心とする非民主主義国家の対立構造が鮮明となったことである。 これにより,パワーデバイスの需要が急速に進展することや,中国に生産工場を移していた電子実装関係の生産の国内回帰の流れが進行することが予測される。 また,今回のパンデミックが始まる前から進行していた,第4次産業革命は継続中であるが,IoT機器のセキュリティーが,安全保障上の大きな問題となりつつある。それに伴い,IoT機器についても西側民主主義国への生産拠点の回帰が始まった。もちろん,我が国がその拠点の一つであることは,言うまでも無い。 このように,我が国の電子実装産業にとっては,復活の大きなチャンスが訪れている。また,これらの,パワーデバイスやIoT機器などの特徴は,要求される信頼性のレベルが非常に高いことである。携帯電話に使われる部品などと違い,10〜20年の長きに渡って,過酷な環境下で正常に動作し続けることが重要であるため,本研究分科会で取り扱う,強度と熱設計の信頼性の向上は,社会のニーズにマッチしており,この社会的要求に応えることを目的とする。 |
5. 期待される研究成果 | 本研究分科会の学術的成果は,研究者側委員,企業側委員の双方によって,論文や学会発表の形で公表され,工学の学問的な発展に寄与することが期待される。
企業側委員は,これらの研究成果を生産現場での生産プロセスの改良に生かしていく。このことによって,本研究分科会の成果は工業的な発展に寄与し,我が国の電子実装技術全体への波及効果も大きい。 さらに,一部のデータは,工業規格の設定の基礎データとなることが期待される。 |
6. 参加負担金 | 50万円(年間)×2年 |
7. 問合せ先 | 池田 徹 鹿児島大学 学術研究院 理工学域工学系(機械工学専攻) 電話: 099-285-8257 e-mail: ikeda[at]mech.kagoshima-u.ac.jp (※[at]を@に変換してください) |