一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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RC293

1. 分科会名称 『歯車装置の設計・製造・評価に関する先進的技術追及のための
試験・調査研究
分科会』
2. 主査名 黒河 周平 (九州大学大学院工学研究院)
3. 設置期間 2022年4月~2024年3月(2年間)
4. 活動目的・内容  前身のRC283「歯車装置の設計・製造・評価に関する革新技術のための試験・調査研究分科会」では,歯車装置に関する(ⅰ)かみ合い摩擦損失低減の可能性を有する潤滑油や摩擦低減剤の効果確認(ⅱ)接触・曲げ疲労試験方法推進の明確化(ⅲ)高強度歯車で発生する未解決損傷モード発生確認とその定量評価(ⅳ)新しい歯車加工法となるエンドミルによるスワーフ加工法の評価 などの歯車装置の革新につながる先進的技術の芽を見出すことができた.この先進的技術を産業界に適用していくためには,産業界の現状の動向も踏まえながら,技術の最適化,再現性,適用条件範囲,コスト評価などの調査研究,さらには実際の歯車や歯面の定量的評価及び微視的観察などの基礎研究を継続的に行いながら,既存の歯車装置設計手法の改善と従来見過ごされてきた損傷モードへの対処策を示していく必要がある.

本研究分科会ではRC283で示された革新的技術の芽を基に,設計(動力損失・歯面温度),製造(新加工法・表面改質),評価(接触端部損傷)に関する先進技術について試験研究・調査研究を行い,参加会社に情報を提供することで,日本の歯車装置の基盤技術のレベルアップに資することを目的とする.

5. 期待される研究成果 歯車技術は,主要先進国では基幹機械技術として,地道ながらも確固たる地位を築いている.一方,わが国では,いわゆる先端と呼ばれる分野に目が行きがちで,工業の基幹機械技術は必ずしも重要視されず,大学等からの人財供給が途絶えつつある.世界一流レベルで競合している企業製品の競争力強化に寄与する重要な技術であることは明らかであり,関連する技術者への的確な情報提供,共通課題の解決のための活動とともに,技術者の連携の場を提供し,人財育成も含めた環境の醸成を図るもので,オールジャパンの技術者コミュニティを維持・発展させることにより,本分野(技術)のレベル向上を通じて,輸送機器をはじめとする機械産業の競争力強化に寄与する.
6. 参加負担金 25万円(年間)×2年
7. 問合せ先 黒河 周平 九州大学大学院工学研究院 (主査)

TEL: 092-802-3203, FAX: 092-802-0001,

e-mail: kurobe-[at]mech.kyushu-u.ac.jp (※[at]を@に変換してください)

住所: 〒819-0395 福岡市西区元岡744