RC292
1. 分科会名称 | 『ディーゼルエンジンの燃焼高度化のための研究分科会』 |
2. 主査名 | 小酒 英範 (東京工業大学) |
3. 設置期間 | 2021年4月~2022年3月(2年間) |
4. 活動目的・内容 | ディーゼルエンジンは高い熱効率を有し,地球温暖化抑制の観点から,今後も重量車,船舶,発電システム等の動力源として広く用いられると考えられる.近年,燃料噴射や排気後処理に革新的な技術が投入され環境性能が飛躍的に向上したが,エンジンシステムとしての高効率化には,エンジン,排気後処理装置,部分電動化を含むエネルギー回生装置等のデバイス連携制御技術の開発が求められる.第一原理に基づかない制御技術では,広範な運転条件下で,複数のデバイスを含むシステムを最適制御することは困難であり,また,燃料が多様化する将来における飛躍的な性能向上も望めない.原理原則に則ったシステム制御を確立するには機関内燃焼機構を解明することが必要である.機関内の現象解明には,燃焼,熱伝達,トライボロジ等の複数の分野にわたる連携研究が求められる. 提案するRC研究分科会は,上記関連分野の大学・研究機関の研究者と企業の技術者が一堂に会して技術討論・情報交換を行い,現象機構解明に基づくディーゼルエンジンの燃焼高度化に関する研究を実施することを目的とする. |
5. 期待される研究成果 | 工学的効果:ディーゼルエンジン燃焼高度化のための基礎現象の機構解明が進む.
工業的効果:ディーゼルエンジンの高効率・低エミッション燃焼法のための技術指針を提示する.またディーゼルエンジンの技術課題の整理と解決の方向性を提示する. 波及効果:技術指針の提示,および技術課題の整理と解決の方向性の提示により,次世代のディーゼルエンジンの開発が加速される. |
6. 参加負担金 | 50万円(年間)×2年 |
7. 問合せ先 | 小酒 英範 東京工業大学 (主査)
TEL: 03-5734-2170, e-mail: kosaka.h.aa@m.titech.ac.jp |