RC285
1. 分科会名称 | 『産業競争力を強化する基盤技術開発のためのFRP破壊メカニズム解明に関する研究分科会』 |
2. 主査名 | 澤田 貴彦 ((株)日立製作所) |
3. 設置期間 | 2019年4月~2021年3月(2年間) |
4. 活動目的・内容 | 繊維強化プラスチック(FRP)は、比剛性・比強度に優れるという特性から、航空宇宙材料、建築材料、自動車など広い産業分野で用いられており、需要も拡大している。製品に適用する上で重要な強度評価法については、産学で精力的に研究が行われている。しかし、現状では、新しいFRP材料を製品に適用する場合は,使用環境や想定される負荷条件下における力学特性を把握する必要があり、このことが、製品の開発期間やコスト増の要因の一つとなっている。
さて、FRPの強度を支配する母材である高分子材料の破壊メカニズムや高分子材料と強化繊維のはく離メカニズムを一般化し、これらを考慮したマルチスケール解析手法を開発する技術が期待されている。このような解析手法が実現できれば、異なる試験条件毎の強度特性を得ることができ、事前の実験を必要としないで破壊を予測できると考えられる。 本研究は、非競争領域である破壊の基本メカニズムに焦点を絞り、従来の研究成果を含め、現象解明の一般化を目指す。 |
5. 期待される研究成果 | 工学的効果:FRPの破壊メカニズムを一般化し,基盤技術として参加会社に提供する。
工業的効果:上記基盤技術を活用し,社内技術と組み合わせて製品適用することにより,国内産業の競争力を強化する。 波及効果:開発技術の特性を生かしたFRP適用範囲の拡大。 |
6. 参加負担金 | 100万円(年間)×2年 |
7. 問合せ先 | 澤田 貴彦 (株)日立製作所 (主査)
e-mail: takahiko.sawada.dy@hitachi.com |