RC276
1. 分科会名称 | 『次世代ディーゼルエンジンシステムの構築および研究者・技術者ネットワーキングのための研究分科会』 |
2. 主査名 | 西田恵哉 (広島大学) |
3. 設置期間 | 2017年4月~2019年3月(2年間) |
4. 活動目的・内容 | 高機能化したディーゼルエンジンシステムの最新技術を念頭におき,次世代ディーゼルエンジンの構築に資するコンセプト創出を主眼とする.またディーゼルエンジン研究開発で問題となる課題を取り上げ,現状の把握と今後の方向性について議論を行う. |
5. 期待される研究成果 | ディーゼルエンジンは高い熱効率を有し,地球温暖化抑制の観点から,今後も熱機関の主役の1つであり続けると考えられる.近年,燃料噴射や後処理に革新的な技術が投入され環境性能が飛躍的に向上したが,エンジンシステムとして全体を見た時に,対応すべき技術課題は多くあげられる.永遠の課題である熱効率の向上,熱・摩擦・排気損失の低減の他,インジェクタ・燃焼室デポジットの低減,バイオ燃料など多様な燃料への適用性向上,排気低減装置との協調と能力向上,過渡時の筒内燃焼現象の解明,また開発ルールとしての数値シミュレーションの精度向上などなどである.これらの課題の解決のためには,大学・研究機関の研究者と企業の技術者が一堂に会して技術討論・情報交換を行い,課題解決の整理と解決のための方向性を見出すことが重要である.
本研究分科会では,RC269までに構築された産学連携体制に基づいた研究フレームワークを活用し,10年後を見据えた次世代ディーゼルエンジンの構築のために,上述の各課題を解決するためのコンセプトを創出し,さらにその成果を小型から大型までの幅広い実用機関のシステム設計に適用するため,各課題に対して原理原則に従った相似的な考え方についても纏める予定である. さらにディーゼルエンジンが抱える課題に関する専門家の話題提供による意見交換を行う.上記の調査研究に加えて,歯車関係の国際会議の抄録集作成や2006年に出版された歯車損傷図鑑の改訂に関して検討を進め,最新の歯車技術情報を提供する. |
6. 参加負担金 | 50万円(年間)×2年 |
7. 問合せ先 | 西田恵哉 広島大学 教授 (主査)
TEL: 082-424-7557, FAX: 082-422-7193, e-mail: nishida@mec.hiroshima-u.ac.jp |