RC270
1. 分科会名称 | 『流れの知的制御とそれを実現するための先進計測法に関する研究分科会』 |
2. 主査名 | 亀田 正治 (東京農工大学) |
3. 設置期間 | 2016年4月~2018年3月(2年間) |
4. 活動目的・内容 | 乱流やキャビテーションあるいは複雑流動現象の「自在な制御」が達成できれば、省エネルギー、低エミッション、機器の軽量化など、地球レベルの環境負荷低減に多大な寄与が見込まれる。自在な制御の究極の目標はエネルギーを要しない受動制御によって高度なアクティブ制御と同等の効果を得ることである。この究極目標を達成するために、物体境界面の流体/構造連成系の状態を詳細に把握するための先進計測法、および、その状態をまずはアクティブに制御する方法を構築する必要がある。 本研究分科会では、流れの知的制御の専門家と先進計測法の専門家が一堂に会し、究極の目標を達成するための方法論を議論する。具体的な活動としては、研究分科会を年4回程度開催し、企業委員による本テーマにかかわる問題提起、研究者委員の研究・開発動向調査、および全委員による討論を継続的に行う。この議論を通じて、必要な計測方法、精度の基準を確立し、信頼性のある計測データ、数値解析データをもとに、産業機器への応用が容易なプレデターミンド制御、フィードバック不要なパッシブ制御の方法論を得ることを目的とする。 本研究分科会の運営にあたっては、常時参画する企業委員・研究者委員との交流に加えて、両者の関心に合致した多様な分野の研究者を積極的に講師として招聘することや、関連機関を見学する機会を設けることで、研究活動のブレークスルーとなるアイディアづくりに役立てる。 |
5. 期待される研究成果 | ・制御の目的に応じた計測方法、精度の基準をメンバーで共有できる。 ・パッシブ制御を可能にするためのフィードバック回路の信頼性、アクティブ制御のもとになる計測データの信頼性確保の方針が得られる。 ・信頼性のある計測データ、数値解析データをもとに、産業機器への応用が容易なプレデターミンド制御、フィードバック不要なパッシブ制御の方法論が得られる。 ・省エネルギー、環境負荷低減、具体的には、流動抵抗低減、騒音低減、熱物質輸送制御などへの波及効果が期待される。 |
6. 参加負担金 | 20万円(年間)×2年 |
7. 問合せ先 | 亀田 正治 東京農工大学 工学府,教授 (主査) TEL: 042-388-7075, FAX: 042-388-7413, e-mail: kame@cc.tuat.ac.jp 住所: 〒184-8588 小金井市中町2-24-16 |