RC200
1. 分科会名称 | (社)日本機械学会 研究開発事業部 『ITS-AVCSSの現状と課題に関する研究分科会』 |
2. 主査名 | 津川定之 (産業技術総合研究所) |
3. 設置期間 | 2002年4月 ~ 2004年3月(2年間) |
4. 活動目的・内容 | ITS(Intelligent Transport Systems,高度道路交通システム)は,自動車交通がもつ事故,渋滞,環境汚染,エネルギー消費という深刻な問題を解決するために,エレクトロニクス,情報通信,センシング,制御などの技術を用いて自動車交通を知能化,情報化するシステムである.欧米日の先進国だけでなく,韓国や中国,マレーシヤなど,アジア各国でもITSに関する大規模な国家プロジェクトが進行している.わが国では,ITSは,2015年までに累積で60兆円規模の産業になると見込まれている. ITSには,信号制御システム,有料道路料金自動収受システム,ナビゲーションシステム,運転支援・警告システム,自動運転システムなど,多くの大小システムからなる.このうち,運転支援・警告システム,自動運転システムを中心とするAVCSS(先進車両制御安全システム)は,道路交通問題の解決に最も効果があるとされるが,多くの実用化,商用化されたシステムがあるITSのなかでも,AVCSSには未だに研究開発段階にあるシステムが多い.AVCSSをはじめとするITSが広く社会やドライバに受けいれられるためには,技術だけでなく,「インフラ設備が先か,車載装置が先か」という「鶏と卵」問題の解決に加えて,ITS特有の法律,制度上の問題の解決も必須となる. 本研究分科会は,ITS,とりわけAVCSSの現状と,その技術的ならびにこれらのシステムが社会に普及し効果をあげるための課題について情報収集・提供,ならびに基礎研究を行う.具体的には,文献調査や専門家からのヒアリング,ならびに大学,研究所などの見学を通してITSやAVCSSの現状と課題を明らかにする. 当分科会の研究成果として (1)現在わが国のITSは主として官と民によって進められており,ITSに関する学会活動の成果は十分とはいえない.本研究分科会の活動を背景に,日本機械学会の総合大会や部門大会を通して学と民との連携によってITSにおける基礎的,学際的な知見を得る. (2)ITSやAVCSSの法律,制度面についての動向,課題について新たな情報を得る. ことを期待している. 研究活動の概要は以下の通り. <上期(2002年4月~2003月3月)> 1. ITSとAVCSSの技術に関する文献調査 2. ITSとAVCSSの法律的,制度的な課題に関する調査(国際シンポジウム)<下期(2001年4月~2002年3月)> 1. ITSとAVCSSの技術に関する文献調査(継続) 2. ITSとAVCSSの課題にに関する専門家へのヒアリング 3. テストコースにおける実験 4. 自動運転デモの調査予定(2003年8月,米国) |
5. 参加負担金 (年間) | 50万円 |
6. 問合せ先 | 津川定之 産業技術総合研究所知能システム研究部門ITS研究グループ 〒305-8564 つ�くば市並木1-2-1 つくば東 電話:0298-61-7056 FAX:0298-61-7898 E-mail:tsugawa.s@aist.go.jp |