RC194
1.分科会名称
(社)日本機械学会 研究開発推進センター(設立準備室)
『グローバル化社会における産業プロセスの知能化のためのIT応用に関する研究分科会�』
2.主査名
川田誠一(東京都立大学大学院工学研究科 教授)
3.設置期間
2001年6月 ~ 2003年5月
4.活動目的・内容
コンピュータならびに情報通信技術の発達、多様な輸送手段の出現、さらには金融システ�ムの合理化により、個人から企業、国家にいたるまで、
その活動は世界的な規模で行われ�るようになってきた。製造業に関係する多くの産業プロセスにおいても、このようなグロ�ーバル化の影響は避け
がたく、いわゆるITを応用して情報の統合化が進められているの�が現状である。例えばプロセス制御の分野では、フィールドバス技術の導入により、
従来�の分散型制御システムとは異なり、制御信号まですべてディジタル化されることにより上�位の通信ネットワークと有機的に統合され、プラント
運転の実質が変化するようになって�きた。また、サプライチェーンマネージメントなどの導入が進み、生産と販売の統合から、�顧客、原材料の購入
まで情報の統合化が進展している。�このように産業プロセスの上位システムから下位システムまで情報の分散化と統合化が進�められている現状
において、本申請分科会では、ますます複雑化する産業プロセスに必然�的に内在する不確定性を考慮したプラントの設計・運用のための知的シス
テム技術の開発、�産業プロセスにおいて人間と人工プロセスとのコミュニケーションを通じて自然に協調形�態が生まれることを目的とした人間と組
織のためのインターフェース技術の開発、さらに�は、複雑化・複合化したシステムの安全性を確実にするためにかかすことのできない人間�の役割を
重視した複合化システムの安全解析ならびに安全設計技術の開発などを目的とす�るものである。
また、以下に示す各サブテーマで組織化した班構成で、討論によるニーズの明確化、なら�びにシーズとなる研究開発を進める。
(1班)分散環境下でのプロセスシステムの設計・運用技術
動的環境下における不確定かつ複雑なプラントシステムを対象とした設計・運転における�問題を知的に解決する手法の研究開発
(2班)人間と組織のためのインターフェース技術
複雑なプラントシステムにおける人間と組織との相互的な協調関係の創発、緊急時におけ�る頑健なコミュニケーションの実現のための研究
(3班)複合系の安全設計技術
人間・機械・環境をトータルに扱うことを通じた、システムのライフサイクル全体にわた�る安全性を保障するための設計技術の研究開発
5.参加負担金額 (年間)
40万円
6.問合せ先
分科会主査 川田誠一(東京都立大学大学院工学研究科 教授)
TEL:(0426)77?2730 FAX:(0426)77?2717
E-mail: kawata@ecomp.metro-u.ac.jp
分科会幹事 松岡 猛(船舶技術研究所)
TEL:(0422)41-3125 FAX:(0422)41-3126
E-mail: mats@srimot.go.jp