1.分科会名称

(社)日本機械学会 研究開発推進センター（設立準備室）

『ガスタービン・燃料電池利用小型分散エネルギーシステムに関する研究分科会』
2.主査名

平田　賢（芝浦工業大学システム工学部教授）
3.設置期間

２００１年４月から２００３年３月までの２年間
4.活動目的・内容

来世紀には，高度に個性化した個人や家庭毎の多様な生活様式の共存を許容する活力ある社会システムを構築すべきであり，エネルギー需給
に関しても，世帯・地域ごとの顕著な偏差や，大きな日・季節変化を伴う消費形態を受容できるシステムを確立しなければならない。このように柔軟
なエネルギーシステムを樹立することは，今後エネルギー需要の大幅な増加が見込まれるアジア地域におけるエネルギー問題の解決策の一つと
も考えられる。このようなシステムは，ベースエネルギー供給用エネルギーシステムに加えて，より小型で制御性に富む分散型エネルギーシステム
の開発・導入により初めて実現できるものである。
このようなシステムの基本要素として，ある程度の規模を持った需要家に対しては，構造が単純で，運転性に優れ，多種燃料への適応性があり，
総合熱効率向上のためのトッピング・ボトミングサイクルの併用が容易な，超小型ガスタービンの使用が想定できる。また，家庭等小規模の需要家に
対しては，例えば固体高分子型燃料電池を用いたシステムを想定したエネルギーシステムが構想でき，これらを総合的に評価した社会システムとし
てのグランドデザインが求められている。
本分科会では，小型ガスタービンおよび燃料電池を中心としたエネルギーシステムの研究開発を通じて，小型分散型エネルギーシステムの基本
要素としてのガスタービンおよび燃料電池の性能目標と技術課題を明らかにする。さらに分散型エネルギーシステムの概念設計と環境負荷評価を
行うと共に，いくつかの中心的な技術課題について研究を行うことにより，我が国のエネルギーシステムのグランドデザインを構築することを目的とする。
5.参加負担金額 (年間)

５０万円
6.問合せ先

笠木伸英
東京大学大学院工学系研究科
機械工学専攻教授
〒113-8656　東京都文京区本郷7-3-1
Tel：03-5841-6417
Fax：03-5800-6999
E-mail：kasagi@thtlab.t.u-tokyo.ac.jp

吉田英生
京都大学大学院工学研究科
機械工学専攻教授
〒606-8501　京都市左京区吉田本町
Tel：075-753-5255
Fax：075-753-5255
E-mail：yoshida@mech.kyoto-u.ac.jp

金田武司
株式会社三菱総合研究所社会公共システム部
エネルギー政策研究チーム主任研究員
〒100-8141　東京都千代田区大手町2-3-6
Tel：03-3277-0714
Fax：03-3277-3463
E-mail：kaneda@mri.co.jp