RC167
1.分科会名称
(社)日本機械学会 研究開発推進センター(設立準備室)
『マルチボディ・システムに関する研究分科会』
2.主査名
須田 義大(東京大学生産技術研究所)
3.設置期間
1999年4月~2001年3月
4.活動目的・内容
近年の各種構造物の軽量柔軟化、高速化による流体力影響増大、衝突や接触問題といった非線形現象の解析の必要性の増大などの背景により、マルチボディ・システムにおける汎用解析手法の展開が課題となってきていることは周知の通りである。さらに、制御系を組込むことも構造解析、設計において必須要件となっている。これらの状況を鑑みて、日本機械学会に、P-SC246マルチボディ・システムのダイナミクスと制御に関する調査研究分科会(主査 背戸一登、幹事 須田義大)、RC147マルチボディ・システムのダイナミクスと制御に関する研究分科会(同)が設置され、産学協同の情報交換、新たに提案された方法論の適用、ベンチマークテスト、さらに要素技術の構築、パイロットソフトの提供等の成果を挙げてきた。本研究分科会は、これらの知見、経験をさらに発展させ、国内外の最新の研究成果を適用して、新しい方法論の適用、汎用的パイロットソフトの提供を目指すものであり、主として以下の項目の推進を図る。
(1) 柔軟多体系における要素技術
(2) 流体力が作用する系や接触問題などへの拡張
(3) 制御系を考慮したモデリング手法の高度化
(4) アプリケーションへの適用手法
(5) プログラミング手法の検討
従来の市販汎用ソフトウエアでは、中身がブラックボックスであることが問題と指摘されているが、成果として提供予定のパイロット・ソフトウエアでは、アルゴリズムやソースコードを明らかにし、工業的な有用性の追求とともに、この分野の研究の発展に貢献したいと考えている。
5.参加負担金額(年間)
50万円
6.問合せ先
分科会 幹事 曄道 佳明(てるみち よしあき)/上智大学 理工学部 機械工学科
TEL: 03-3238-3314 FAX: 03-3238-3311
E-mail: y-terumi@hoffman.cc.sophia.ac.jp