「RC分科会」とは?
1.RC分科会とは?
本会では産学一体の共同研究の実を上げるため,昭和33年(1958年)に研究協力委員会を設置し,広範な活動を続けて参りました(現在は産学連携事業委員会に改称)。
その目的は,産業界において現に当面している数多くの重要研究課題の中から,『機械工業各専門分野における比較的共通な問題で,各社が単独で研究するよりは,学会が採り上げて共同研究を行うほうが適切である』と考えられる課題を選定し,その分野における関係各社のご参加ならびに学識経験者のご協力を得て,課題ごとに分科会を設置して,解決を図ろうとするもので,この研究協力分科会を本会ではRC分科会(Research Comittee)と呼び,これまで多くの分科会が設置されて参りました。
2024年4月発足の産学連携事業委員会では,「産学連携の新しい可能性の検討」,「企業課題発見の為の議論の場を提供し新たなテーマを創出」するため以下の目的を掲げ,産学連携分科会(RC分科会)として運営をおこなうことといたしました。
・共通領域・非競争領域における学術基盤の強化
・世界に先駆けた新領域の萌芽的な調査研究
・業界共通の規格基準制定のための学術的調査
・産業界における基盤技術継承と人材育成
設置期間は2年間で最長4年までの延長が認められており,6年まで設置が可能となります。
なお,設置期間の終了後に引き続いて新たな設置期間で研究を行うことができます。
分科会の一覧はこちらをご参照下さい。
2.活動内容
活動内容は,実施研究計画書に基づいて研究者側委員は情報提供や解析を行い,参加会社代表委員は実務サイドからの問題提起を行います。
また時には,研究者側の実際の実験装置や実験の様子がわかる見学会の開催も盛り込みながら,各メンバーが気軽に意見交換ができる場の提供を含めた運営を,分科会構成委員にてお願いしております。
3.委員構成
研究テーマを解決するための委員構成は,原則として大学・研究所等の研究者側委員と参加会社代表委員です。
4.参加負担金
分科会の運営費ならびに研究費は,実施研究計画書に基づいて算出された年間予算を,各参加会社に均等割当にてご負担頂いております。参加負担金は分科会参加の時期に関わらず,各社同額となります。
支払い方法は設置期間2年間分を一括でお支払い頂くほか,各参加会社のご都合により,お支払いを2回に分割することも可能です。
5.研究報告書
RC分科会では,活動(設置)期間終了後3ヶ月以内に,実施計画書に沿った研究報告書を研究者側委員が作成し,分科会構成委員(研究者側委員・参加会社代表委員)へ各1部を無償配布致します。
この研究報告書は分科会構成委員以外には原則非公開となり,本会図書室での公開も行っておりません。
6.活動開始までの流れ
毎年8月上旬を期限とし,研究テーマの応募受付を行っております。提出書類についてはこちらをご参照下さい。
提出された研究テーマについて,研究協力事業委員会にて審査を行います。審査の結果,採択された場合には,翌年4月より分科会活動が開始となります。
7.活動のメリット
・産業界の動向に対しては,研究者も常に情報を確保しておく必要があり,また同様に企業の技術者も新たな設計開発のツールやヒントを求めています。多方面の情報をお互いに聞くことにより,着眼点や発想の転換が促され,また現状の問題点を産学共に整理し合うことにより,新たな研究テーマが設定され,新たなシーズをも見出すことが可能となります。
・貴重な最先端の情報を収集し,交換し合うことにより,最新の研究・開発状況を産学共に常時フォローし,確認し合うことも可能となります。
・開発に携わる実務者の生の意見を聞くことにより,新たな研究開発のニーズを知ることができます。
・当該分野の全国の産学の技術者が参集することにより,研究者と企業間の連携を強め,新たなヒューマンネットワークを構築することができます。
8.関連規程
9.応募/参加のお申し込み
研究テーマの応募を希望する会員または参加を希望する企業様は,下記までお問い合わせ下さい。直ちに関係書類をお送り致します。
一般社団法人日本機械学会 事業企画グループ
TEL:03-4335-7616 FAX:03-4335-7619 E-mail:rc@jsme.or.jp