部門がめざすもの
ものづくりを科学する部門「生産加工・工作機械部門」
ものづくりは誰でもが持っている創造的な活動です。人類は絶えず新しく、そして良いものを作ることに喜びと期待を感じてきました。私たちの社会や文化は、ものづくりとともに発展してきたといっても過言ではありません。私たちが日常乗っている車も、インターネットやE-mailをするパソコンも皆、ものづくりという創造的な活動の賜物なのです。
このように、材料からある目的のためにそれをどのように変えていくのかを考える「ものづくりの科学」、それが生産加工学・工作機械工学なのです。 日本機械学会生産加工・工作機械部門は、こうしたものづくりに携わっている技術者・研究者のための交流の場です。
私たちはものづくりの方法として、切削加工、研削加工、砥粒加工、塑性加工、放電加工などの加工法とその加工機械について研究し、情報交換をしています。現在この部門には大学・企業・各研究施設等の加工技術者(第1,2位登録者計約3,000名)が登録し、部門が主催する講習会や講演会の行事に参加し、研究技術交流を深めています。
生産加工・工作機械のイメージ
ものづくりの現場では、人と工作機械が協調してはじめて、効率よく製品ができます。そのためには、それぞれの工作機械が製品の設計図面どおりに加工できることが大切です。ではどうしたらいいのでしょう?
素材と工具と工作機械のこと、よく知らなくっちゃ
製品や部品は、素材、工具、工作機械の組み合わせによって、どのように加工すればよいのかが変わります。ですから、それぞれの性質を十分に知る必要があるのです。生産加工・工作機械部門の研究領域では、それらの性質を独立して調べるのではなく、それらの組み合わせによって加工中にどのような現象が起こるのかを考えます。