日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第20号
バックトン万能試験機
バックトン万能試験機は、1908(明治41)年に三菱合資会社 神戸造船所(創立明治38年)の化学分析係(三菱重工業株式会社高砂研究所の前身)に設置されたもので、負荷能力は30英tである。負荷装置はねじ式で、引張・圧縮・曲げ試験の3種の試験が可能であった。
神戸造船所で製作された船舶・原動機・機械の重要部材の試験に使用され、多くの製品の信頼性確保に大きな役割を果たした。1975(昭和50)年に三菱重工業株式会社の技術的記念物に指定され、高砂研究所に永久保存されることになった。
現存する最も古いバックトン試験機として、わが国の材料強度試験の原点を示す基重な機械遺産といえる。
《写真提供:三菱重工業株式会社 高砂研究所》
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三菱重工業株式会社 高砂研究所 材料・強度研究室
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