再生可能エネルギーで発電した余剰電力の貯蔵・利用方法の一つで,余剰電力により製造した水素や,その水素と濃縮回収した二酸化炭素やバイオガス中の二酸化炭素を原料として合成・製造したカーボンニュートラルな燃料のこと.なかでも,水電解により製造した水素や,その水素と二酸化炭素からメタネーションにより合成したメタンなどの気体燃料として貯蔵・利用する方法は, Power to Gas (PtG,P2G)とも呼ばれる.また,水素と二酸化炭素から,直接あるいは合成ガスなどを経由し,ガソリンや軽油相当の炭化水素液体燃料やメタノールなどの合成を行う方法(Power to Liquids, Power to Fuel)が検討されている.2010年代初頭より,とくに欧州で余剰風力発電電力の用途として検討がなされ,商業目的のe-Fuelの報告もなされている.