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複合則

Rule-of-Mixture

複合則とは,複合材料における各構成相の材料定数に,それぞれの体積含有率を乗じて,複合材料全体の材料定数を推定する手法である.
推定される材料定数の例としては,弾性率,質量密度,熱伝導率,電気伝導率などがあげられる.
いま弾性率について述べると,Voigt 則の場合,各構成相のひずみが,複合材料全体のひずみに等しく,Reuss 則の場合,各構成相の応力が複合材料全体の応力に等しいという仮定に基づき計算を行う.
この手法を繊維強化複合材料に適用した場合,繊維方向の特性の予測精度は概ね良好であるが,繊維直交方向の特性の予測精度は低いことが知られている.またVoigt 則・Reuss 則は,実験結果と比較すると,それぞれの予測値が上下解となることが知られている.
これらを修正した一例としては,Halpin-Tsai 則があげられ,パラメータを経験的に設定する必要があるが,実験値と良好な一致を示すことが知られている.

複合則.txt · 最終更新: 2022/11/22 16:25 by cmd04