定時社員総会特別企画「情報と機械; 超スマート社会の実現に向けて」
入場無料
【定員に達した為、受付を終了いたしました】
日 時 2017年4月20日(木) 12時45分~15時15分
会 場 明治記念館/東京都港区元赤坂2-2-23 /JR中央・総武線信濃町駅より徒歩3分
電話(03)3403-1171(大代表)
趣 旨 2016年度からスタートした第5期科学技術基本計画において「超スマート社会」の実現(Society 5.0)が目指されています。超スマート社会における機械の姿を考えるために、機械と情報という切り口から、IoT(Internet of Things)や自動運転等の現状と近未来について、最先端の技術開発に取り組んでいる産官学の開発リーダーの皆様による講演をいただくとともに、パネルディスカッションを通して、会員の皆様と一緒に機械工学の近未来を考えていきたいと思います。
講演内容
① 12:50~13:20 「スマートマニュファクチャリングの動向と社会へのインパクト」
東京大学 名誉教授 木村 文彦
情報技術の発展により、ものづくりも大きな変革の時を迎えている。過度に複雑化した技術はスマートに体系化され、人の役割も変化して高度化する。スマートマニュファクチャリングとして追求されている技術の動向を述べ、社会へのインパクトを考える。
② 13:20~13:40 「工作機械のIoT化」
DMG森精機(株) 専務執行役員 藤嶋 誠
工作機械のIoT化のテーマは、Industry 4.0やIICで欧米が先行していた感があるが、日本でもRRIのプロジェクトが経産省主導で立ち上げられ、さらに「IoT・AI・ロボットを用いた設備投資」に対して中小企業・小規模事業者の設備投資の支援が発表され、工作機械ユーザーの関心も非常に高まっている。本講演では、IoTを用いて工作機械の性能を向上させる取り組みについて具体例を用いて紹介する。
③ 13:40~14:00 「コマツにおける生産のつながる化」
(株)小松製作所 執行役員 栗山 和也
コマツは、建設機械において、KOMTRAX導入以降、情報の有効活用に取り組んでいる。ものづくりにおいては、大型部品の多種少量、グローバル生産という状況の中で、IoTツールを活用し、生産の見える化・部品の見える化・工程の見える化により、生産性の改善・品質のトレーサビリティ向上を目指している。見えることと実際の改善につながるGAPがあり、その中でアプローチや、今後取り組むべき内容につき紹介する。
④ 14:00~14:20 「自動運転によるモビリティ社会の変革」
東京大学 教授 須田 義大
センシングやAIの進展により、自動車の自動運転が現実的になってきた。IoT、ビッグデータの融合により、安全・安心や快適性の飛躍的向上、省エネルギー・低環境負荷と高齢社会のモビリティも解決したサステイナブルな交通システムの実現が期待される。社会受容性を考慮したエコシステムを含めた最近の動向と今後のモビリティ社会の変革について紹介する。
⑤ 14:25~14:35 「JR東日本の技術革新ビジョン」
東日本旅客鉄道(株) 執行役員 横山 淳
JR東日本では、IoTやビッグデータ、AI等の進展を見据え、時代を先取りした技術革新の実現に向け、「技術革新中長期ビジョン」を策定した。「モビリティ革命」の実現をめざし、「イノベーション・エコシステム」の構築をすすめる。
⑥ 14:35~14:45 「新産業構造ビジョン-第四次産業革命-」
経済産業省 産業技術環境局 産業技術政策課長 渡邉 政嘉
人工知能やIoTによるトータルの経済価値は、日本経済の4倍もの規模になると試算されている。日本のGDPは 4.1兆ドルだが、例えばものづくり分野で3.9兆ドルの変化が起きる。日本の産業構造が変化する中で、日本が世界をリードしていくために、どのような方向に進まなければならないのか、経済産業省産業構造審議会のとりまとめた「新産業構造ビジョン中間整理」についてポイントを紹介する。
⑦ 14:45~15:15 「パネルディスカッション」
パネリスト:上記講演者、モデレーター:佐々木 直哉(日本機械学会 庶務理事)
問合せ先 日本機械学会総務グループ E-mail:general@jsme.or.jp
キーワード:総会