「球面モータの可能性」
【開 催 日】
2011年1月21日(金) 13:00-14:00
【講 師】
産業技術総合研究所 先進製造プロセス研究部門 主任研究員
矢野 智昭(やの ともあき)
【趣 旨】
1台で人間の手首のような動きをする球面モータの研究が活発に行われている.球面モータが実用化すれば,ロボットの腕機構をはじめとする多自由度システムが使用するアクチュエータの個数を減らすことができる.その結果,多自由度システムの構造が簡単かつ軽量化され,性能の向上,生産性の向上と同時に省資源・省エネルギーを達成できる.また,多自由度システムのマイクロ化も容易になる.いっぽう,球面モータの商品化には,球面モータに適した制御装置,支持機構,センサ,減速機などの要素技術の開発が不可欠である.さらに,球面モータの評価方法も確立する必要がある.本講演では,はじめに球面モータが社会におよぼす影響について述べる.次に球面モータおよび要素技術の研究の現状を紹介する.最後に,今後の展望について述べる.