講習会 環境規制の実質化と次世代パワートレイン技術
2017年1月27日 | エンジンシステム部門講習会主催No.16-160
【協賛(予定)】
日本燃焼学会,自動車技術会,日本内燃機関連合会,日本マリンエンジニアリング学会
【趣 旨】
自動車に適用されるEuro6や船舶に適用されるTier3といった排ガス規制をはじめとして,年々環境規制が厳しくなってきている.更に,これまでの規制では動力計によって実走行モードを模擬した状態での計測に対して評価が行われてきたが,現行の方法では実走行における理想的な状態を想定した,限定的な条件での計測のため,実走行における計測値とは必ずしも一致しない.そのため,RDE(Real Driving Emission)といった,車載可能な排ガス分析計による実走での計測値に対する規制の導入も検討されている。このように,近年では,規制の厳格化に加え実質化,すなわち,実運転での規制も重要な課題とされつつある.
本講習会では,このように厳しさを増す環境規制に対応するために,環境規制の実質化と次世代パワートレイン技術と題し,企業および大学でご活躍いただいている各専門分野の講師をお招きし,まずは技術的な視点から,オンボード計測,燃焼技術やサーマルマネージメント,次世代エネルギーなど将来を見据えた環境対応技術の考え方や技法について,さらに環境保護を追求する技術者倫理の問題を併せて,分かりやすく解説して頂きます.燃焼技術革新といった環境適合の最上流から計測などのチェック技術,そして必ずしも完璧でない規制方法と技術的理想とをどうバランスすべきかといった,幅広い視点で総合的に学ぶことが出来る良い機会ですので,ぜひご参加下さい.
【題目・講師】
午前の部
10.30‐10.35/開会挨拶
10.35‐11.35/舶用デュアルフューエルエンジンの開発
新潟原動機株式会社 技術センター 元田 徹
11.40‐12.40/マツダSKYACTIVエンジンの環境技術
マツダ株式会社 パワートレイン開発本部 寺沢 保幸
(12.40 – 13.30 休憩)
午後の部
13.30‐14.30/ハイブリッド車両の効率向上技術とリアルワールド対応に向けた取り組み
トヨタ自動車株式会社 パワートレインカンパニー 河合 高志
14.40‐15.40/自動車の排出ガス規制の最新動向とPEMSを用いたリアルワールド計測
堀場製作所 開発本部 武田 賢二
15.50‐16.50/対話・学習する組織と制度変化-「規制」にどう向きあうべきか
日本大学 理工学部 勢力 尚雅
16.50‐17.00/閉会挨拶
【定 員】
50名,申込先着順により,定員になり次第締切ります.