講習会 IoT時代のシミュレーションによる生産システム設計講座/戦略的活用編 ~生産シミュレーションの個人別操作体験演習付~
【趣 旨】
開催日 2016年12月2日(金)10.00~17.00
【協 賛】
東京理科大学,(株)レクサー・リサーチ
生産システムにおける生産ライン設計はモノづくりにおいては欠くことのできないものですが,その基本的な考え方や設計のノウハウについて習熟している人は少なくなってきています.また,近年,IoTなどの生産システムの高度化や業務組織の分散化に伴い,この領域の重要性はさらに増しています.
生産システム部門では,生産ライン設計の基本的な知識や設計のノウハウを修得し,よりよい生産ラインづくりをできるようになるために,「シミュレーションによる生産ライン設計講座/ベーシックコース」を実施してきましたが,今回,さらに実践的な生産システム設計の理論や手法の習得を目的として,「IoT時代のシミュレーションによる生産システム設計講座/戦略的活用編」を企画しました.
生産システム設計の分野は多数の関連書籍などがありますが,理論的で難しい数式を使った内容で難解であったり,抽象的な概念などが紹介され,実務に役立たないものが多くありました.生産システム設計を学ぶ上で,その設計がどのような生産ラインの挙動に繋がるのか,また,その結果,生産ラインの出力にどのような影響を与えるかを確認することが大切です.
本講習の特徴は,難しいプログラミングや複雑な操作が不要で,簡単に扱えるクラウド型生産シミュレータを利用することです.生産シミュレータに触れることが初めての方でも,アニメーションや解析ツールにより,客観的にわかりやすく学べることができ,これを通じてモノづくりビジネスにおける戦略的な活用方法を学びます.
IoT時代のモノづくりでは,製品の特性や市場環境によりさまざまな生産管理や生産技術を戦略的に考える生産マネジメントが重要となります.本講座では,多くの生産工場の全体を俯瞰して全体最適の視点で捕らえ,より実践的な生産システム設計を学んでいただきます.具体的には,ロット生産・段取作業などの多品混流生産,ライン生産・セル生産などの生産ライン形態,設備故障と在庫管理,かんばん方式,Push・Pull型生産などを扱います.これらの内容に関して,生産シミュレータを活用して視覚的にわかりやすく体験しながら理解していただくとともに,生産ライン設計を検証・カイゼンする方法を学びます.
本講座では生産ライン設計の理論や手法に関する講義とともに,ひとり一台の生産シミュレータによる実践的な演習を準備いたします.生産技術部門,製造部門をはじめとする生産系に関わる技術者で,実践的な生産ライン設計を学びたい皆様,またこれから生産シミュレータを使おうと考えている皆様をお待ちしています.
尚、本戦略的活用編の講座はベーシック編の受講を前提としておりませんので、ご興味のある方はどなたでも是非、ご参加いただきたいと思います.
【講 師】
東京理科大学 理工学部 経営工学科 准教授 日比野浩典
福島大学 共生システム理工学類 講師 筧 宗徳
(株)レクサー・リサーチ 渡邉 一衛(成蹊大学名誉教授)
【内 容】
10.00~12.00 講義 生産システム設計とシミュレーション 日比野,渡邉
演習 生産シミュレーションの基本操作 筧,日比野,渡邉,中村
13.00~17.00 講義 生産システムシミュレーションの実践講義 日比野,渡邉
演習 生産システムシミュレーションの実践演習 筧,日比野,渡邉,中村
(多品種混流生産,ライン・セル生産,設備故障と在庫管理,Push・Pull型生産,かんばん方式)
【定 員】
20名
申込先着順で定員になり次第締切ります.生産シミュレータの操作を指導する指導員が限られておりますので,申込前に下記問合せ先へE-mailで余裕の有無をご確認下さい.
【準 備】
参加者は各自,パソコンをお持ち下さい.
・Windows7以降,Internet Explorer11以降が動作すること
・Wifi接続ができること