第16回リーダーを目指す技術者倫理セミナー -事故・不祥事の背景から学ぶリスクマネジメント: 不確実な情報下での意思決定-
2016年5月14日 | マイクロ・ナノ工学部門 技術と社会部門特別講演会主催No.16
(技術と社会部門,イノベーションセンター 合同企画)
【協賛(予定)】
日本技術士会,可視化情報学会,計測自動制御学会,自動車技術会,精密工学会,ターボ機械協会,日本計算工学会,日本航空宇宙学会,日本塑性加工学会,日本鋳造工学会,日本マリンエンジニアリング学会,日本ロボット学会,溶接学会,化学工学会,日本建築学会,土木学会,電気学会,日本化学会,電子情報通信学会,日本船舶海洋工学会,日本航海学会
【開 催 日】
2016年5月14日(土)10.00~17.00
【今回のテーマおよび論点】
「不確実な情報下での意思決定」
技術者は充分な定量的データに基づいて,危険性が少なくなるよう判断し,その後の行動や対策を決めることが望ましいが,現実には事実が確認されたデータと推測による,不確実な情報下で意思決定することが要求されることも少なくない.そのように充分な情報がない場合でも,技術者が危険性を指摘して,企業経営者の意思決定に反映させるには,どのようにしたらよいか.そのためには,技術者は日常から信頼できるデータを示すことや,日常の行動などによっても周囲の受け取りかたは異なってくる.これまでにも,技術者が自分の主張を企業の意思決定に反映できなかったことにより,重大事故に至ったケースも数多くある.
今回は,福島第一原子力発電所の事故(津波対策),チャレンジャー号の爆発事故,雪印乳業の集団食中毒事件を取り上げ,みなさまと議論を深めたい.
<討論課題>
今回考えてみたいことは,以下の二つ.
(1)技術者が危険性を指摘して,企業の意思決定に反映させるためには,何が必要か?
(2)技術者は自分の意見を反映させるために,技術データ以外に何をもっていなければならないか?
これをテーマに,全員で討論し,考えてみたい.
セミナーでは,次の手順により議論を進める.
1.事前に配付された資料による自主学習(事例についてインターネット等で調べること).
2.グループ意見交換において,自分の意見を明らかにする.
3.全体討論において自分の立場を明確にして議論する.
事前に配付する資料を読んで頂いて,参加されることを前提とする.
【プログラム】
10.00~10.10/セミナーの趣旨説明,本日の進め方
横浜国立大学 大学院工学研究院 教授(主査)高田 一
10.10~11.30/不確実な情報下での意思決定についての概要
東京工業大学 イノベーションマネジメント研究科 客員教授 中村昌允
11.30~11.50/討議の趣旨,討議の進め方
オカダ・アソシエイション 技術士 岡田惠夫
11.50~14.00/グループワーク
(1)技術者が危険性を指摘して,企業の意思決定に反映させるためには何が必要か?
(2)技術者は自分の意見を反映させるために,技術データ以外に何をもっていなければならないか?
14.00~17.00/技術者倫理に関する全体討論
明治大学 理工学部 准教授 村田良美
KoPEL 技術士 小西義昭
講師全員
司会 高田 一
【定 員】
30名,申込み先着順により定員になり次第締め切ります.