日本機械学会連続講座(NEDO共催) 特別講演会 法工学への期待~工学と法学の協働による技術の安全・安心~
2016年1月23日 | マイクロ・ナノ工学部門特別講演会主催
【開催日】
2016年1月23日(土)10.00~16.10
【趣旨】
2006年6月,東京都港区のマンションで高校生がエレベータ事故で亡くなった.それから6年後,2012年10月,金沢市内のホテルで従業員がエレベータ事故で亡くなった.2件の事故を起こしたエレベータは,同一会社の同一機種で,事故の態様も全く同じものだった.2件目の事故はなぜ防げなかったのだろうか.行政学者による基調講演,法工学からの問題提起に続いて,事故調査にあたった機械工学者,過失論に取り組む刑法学者,安全・環境問題に取り組む行政法学者の講演を通じて事故の背後にひそむわが国の安全文化の問題点を抉り出される.そして,パネルディスカッションでは,法工学による文理融合が安全・安心社会の実現に必要であることが語られる.
【講演】
城山英明(東京大学公共政策大学院長)
近藤惠嗣(福田・近藤法律事務所 弁護士)
中尾政之(東京大学大学院工学系研究科教授)
樋口亮介(東京大学大学院法学政治学研究科准教授)
桑原勇進(上智大学法学部地球環境法学科教授)
【定員】
300名(申込み先着順により,定員に達し次第締め切ります)
【プログラム】
2015年1月23日(土)
10.00 主催者挨拶
10.20 城山英明(東京大学公共政策大学院長)
基調講演「技術の安全性確保と行政・司法の役割」
11.10 近藤惠嗣(福田・近藤法律事務所 弁護士)
講演「法工学からの問題提起」
12.00 (休憩)
13.00 中尾政之(東京大学大学院工学系研究科教授)
講演「エレベータ事故から学ぶ失敗学」
13.40 樋口亮介(東京大学大学院法学政治学研究科准教授)
講演「企業事故と刑事責任」
14.20 桑原勇進(上智大学法学部地球環境法学科教授)
講演「自由社会における法規制の限界」
15.00 パネルディスカッション
16.00 閉会挨拶