イブニングセミナー(第186回) 「鉄道の技術発達史」
【開催日】
2015年7月29日(水)18.00~20.00
【趣 旨】
技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にあることは明らかである.われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
【テーマおよび講師】
鉄道は身近な交通機関として広く使用されている.しかし、その技術発展の過程において多くの試行錯誤がなされ,その結果、現在のシステムに集約されたことはあまり知られていない.また,日本の鉄道は外国からの技術輸入から始まっている.英国,米国,ドイツ,スイスなどから技術を輸入した.土着の技術技能と組み合わされて良い結果をえたものもある,当時の日本の工業水準から吸収できずに宝の持ち腐れに終わったものもある.どのように消化して現在の鉄道技術が成立したかについて考察する.
講師:佐藤芳彦(サトーレイルウェイ代表取締役 元JR東日本運輸車両部部長)
<懇親会>
大学近くの「パブレストラン アミ」にて,講師を囲んで懇親会を行います.
会費 3 000円程度
【次回予定】
2015年8月26日(水)18.00~20.00
8月26日は「墨」,9月30日は「和紙」、10月28日は「筆」に関する講演を予定