イブニングセミナー(第183回) 日常生活における右と左の秩序
【開催日】
2015年4月22日(水)18:00~20:00
【趣 旨】
技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にあることは明らかである.われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
【テーマおよび講師】
私たちが日常生活で体験する右と左の秩序はどのようなルールにしたがって処理されているか.その所以はどのような考え方にもとづいて決められているのか考察する.関連して東西南北の秩序についてもあわせて探求する.
たとえばエスカレータを利用する場合,関東の人は左側に身を寄せて急ぐ人のために右側をあけて気配りするが関西では逆である.また,3月3日のひな祭りの男雛と女雛の並べ方も左右逆の並べ方をするが,これは関東・関西の違いというよりは古来の伝統を守っている方式と新方式の違いと考えた方がよさそうであるがそれに依って来る所以は何か.
京都の市街地図を見ると左京区が右側に,右京区が左側に位置するのは何故か.
東京両国の国技館の土俵上の方位で東はどちらかというと北側,西は南側になるがこれは何故か.こうした東西南北に関する秩序についても考察する.
講師:長門保明(もと昭和天皇記念館館長)
<懇親会>
大学近くの「パブレストラン アミ」にて,講師を囲んで懇親会を行います.
会費 3 000円程度
【次回予定】
2015年5月27日(水)18.00~20.00
人生を退くための医療‐在宅ホスピスとは(仮)
川越 厚 クリニック川越院長・在宅ケア支援グループ・パリアン設立者