第42回バイオサロン
2014年1月10日 | バイオエンジニアリング部門特別講演会主催No.13
【開催日時】
2014年1月10日(金)15:30~17:00
趣 旨
【題目】
人体は機械である-人工臓器の開発と臨床
【講師】
東北大学加齢医学研究所 心臓病電子医学分野 教授 山家智之
【内容】
人工臓器医工学の発展に伴って、致死的であった最も重症な末期的臓器不全の、救命のチャンスが、ますます広がりつつある現在、倫理的な問題も、考察して行くべき必要性が増大していくかもしれません。現代では、頭の先から足の先まで、すべての臓器に関する人工臓器が開発されつつあり、植込み型補助人工心臓は、既に企業化の段階に有り、人工肺は、手術中に応用されるものは市販されており、腎不全、肝不全には、透析、血漿交換が行われています。液性因子を分泌する内分泌器官に関してはホルモンの静注などの投与が行われ、消化器は、中心静脈栄養などで代用されています。脳神経系は最後の暗黒大陸と呼ばれてきましたが、人工の視覚聴覚など五感の代用臓器が開発され、高次脳神経機能に関するブレインマシンインターフェースコネクションも動物実験が進められています。
いま、人工臓器医工学で必要なのは、何を、研究するべきで、どこまで、開発して良いのかという、倫理的な指標なのかもしれません。
みなさん一緒に考えてみましょう。
【司会】
(独)産業技術総合研究所 ヒューマンライフテクノロジー研究部門 西田正浩
【定員】
40名
【申込締切】
2014年1月6日(月)