特別講演会「発電用ガスタービンの高温化材料技術と補修・延命化技術」
【開催時間】14:40~16:10
【講 師】
(株)東芝電力システム社 火力・水力事業部 火力改良保全技術部 吉岡 洋明
【概要】
ガスタービンは,近年の材料・冷却技術の進歩と,蒸気タービンと組み合わせることで,大幅な効率向上を可能とした.加えて,保守技術の向上により安定運用が可能となったことから,火力発電の中核をなす設備として建設が進められてきている.特に我が国では,東日本大震災以来,総発電電力量の中に占めるLNG火力の割合は約4割と,取り巻く環境が一変し,その重要性は一層増している.
ここでは,わが国の発電事業の現状を震災前後の変化を含め紹介すると共に,ガスタービンについて,構造と材料構成および製造技術,加えて機能付与として施工されているコーティング技術を,高温・高効率化の歴史と関連付けて概説する.また,最新のガスタービンでは,高温化による部材の材料劣化・損傷が顕著となってきているため,それに対応し安定運用を可能にする技術の開発が求められている.そこで,機器の高温化と共に変化する高温部品の劣化損傷をその事例を元に紹介すると共に,個々の損傷に対する評価技術および補修・再生技術についての近年の取り組みを紹介する.
【対 象】
一般