Pythonによる機械システムの振動解析の基本
2025年4月11日 - 2025年4月11日 | 機械力学・計測制御部門ハイブリッド開催若手CP対象設計技術-基礎講習会主催No.25-44
No.25-44 講習会
Pythonによる機械システムの振動解析の基本
(機械力学・計測制御部門 企画)
開催日 2025年4月11日(金)
会場 日本機械学会 会議室/Zoomミーティング
〒162-0814 東京都新宿区新小川町4-1 KDX 飯田橋スクエア2階
JR総武線「飯田橋」下車,徒歩5分
http://www.jsme.or.jp/japanese/contents/01/11.html
趣旨 Pythonを駆使しての機械系振動制御関連の講義を、下記の拙書を教科書にして実施します。プログラミング言語としてPythonは、AIなどに応用され、大変有名なソフトです。著者らの使用感では、各種の数値演算はもとより、シンボリック数学も可能な大変頼もしい存在です。科学技術計算との親和性に満ちたソフトです。しかも基本「無料」も嬉しい。
本セミナーの獲得目標は下記の二つである。
一つはPythonの基礎を習得することです。インストールから始まり、微分方程式や行列演算に代表される工業数学を中心にPythonで力学問題の定式化を表現する実力を養います。特に実務で求められる、行列演算や結果の図式表現に力点を置いています。例えば、ボード線図やナイキスト線図、さらにはリニア軸やdB軸などインパクトある図形が紹介されます。工学の現場ではエクセルが計算と図形表現で巧みに駆使されていますが、演算能力からして数段格上のソフトであることが、セミナー終了時には感得されるでしょう。
二つ目は、実務適用事例として「振動工学や制御工学」分野への応用を紹介します。今までの工学教育では、理論式による一般論の展開が主で、具体的な応用例が希薄でありました。しかし、本セミナーでは理論に関し、一般論の式提示に続き、すぐ直後にPythonを用い具体的な計算事例でその内容を確認することができます。例えば、「固有ベクトルφは行列Aに関して直交する」と証明されても、具体的に「φtiAφj=δij」を計算すれば合点がいくという次第です。このように具体的な計算で納得しながら、理論の主張を理解できることは最大の武器です。実務に役立つように、各種の実際的振動問題への適用事例や実践的な知識を教授します。
三つ目はソフト設計の図面化として、PADを紹介します、職場で生かして欲しいツールです。
回転機械系はもとより機械系の機器開発・設計者、加えて現場での機器運転やメインテナンス・振動診断に従事する方々を対象としています。また、機械・電機系など工業で遭遇する振動の知見を新たに吸収されたい方、今までの経験的知識を体系的に再構成したい方などにも好適です。
本セミナーでは格段の予備知識を必要としません。複素数、行列、固有値などの振動関連用語を聞いたことがある耳学問レベルで十分です。またいろいろな工学「定義」用語を「なぜだ」と考え混迷している場合もあります。Pythonを用い、そのような用語や概念を数値として再確認し、自らの仕事に活用する端緒が得られることが本セミナーの目標です。
内容・講師
時間 | テーマ | 内容 | 講師(敬称略) |
09:15 | 開場・受付開始 Pythonのダウンロード完了
※各自パソコンをできるだけご持参ください. |
全員 | |
10:00
-12:00 |
Python
導入基礎
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第2章 Python速習十講
複素数を含む演算、配列や行列の演算、グラフ表示、エクセルデータ出し入れなど、プログラミング開始の必須項目を学ぶ。 第4章 工業数学(4.1+4.3)節 微分方程式やフーリエ級数展開などへの応用を試みる。
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保手浜
三菱電機(株) 先端技術総合研究所 |
12:00
-13:00 |
昼食 | ||
13:00
-14:30 |
Python
私設関数紹介 |
第7章 私設関数
機械系の振動制御を実務で簡便に解析するうえで、すぐに現場δで役立つ『私設』外部関数(ボード線図、ナイキスト線図など)を10個紹介します。
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藤原浩幸
防衛大学校教授
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14:40
-16:40 |
Pythonで 納得の振動制御
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第3章 PADによるプログラミング技法
プログラム設計図面化のためのツール「Pad」を紹介します。 第5章 機械力学 5.2節 ラグランジュ式をシンボル数学で解きます。 5.3/4節 多自由度系からモード解析までソフト例を、実務ライクに解説します。 第6章 制御工学 6.4節 フィードバック制御系を、図を駆使し、通論として解説します。 (伝達関数、開特性、位相余裕、ボード線図、ベクトル軌跡図など) |
松下修己
防衛大学校名誉教授 元日立製作所 |
定 員 100名(申込み先着順により,定員に達ししだい締め切ります)
JSME会議室への入室は30名まで、オンライン参加なら100名までOK
聴講料
現地参加 :正員15,000円(学生員7,500円),会員外30,000円(一般学生13,000円)
オンライン:正員15,000円(学生員7,500円),会員外30,000円(一般学生13,000円)
※いずれも10%税込み,教材1冊分を含みます.
教 材 Pythonの基本と振動・制御工学への応用(コロナ社,2024)
著:松下修己、藤原浩幸、保手浜拓也
※ご入金確認できた方に順次教材を郵送いたします.
◆学生員から正員資格へ変更された方は,卒業後3年間,学生員価格にて講習会にご参加いただけます.お申し込みの際,「正員(継続特典)」を選択し,卒業年と卒業された学校名を「通信欄」にご記入ください.
◆大学院生の会員(正員)の方は「学生員」を選択し,「通信欄」に所属大学院名,課程・学年をご記入ください.
◆特別員(法人会員)で参加される場合,「行事参加料割引コード」のご利用で参加費は正員価格となります.お申し込みの際、「特別員」を選択し,「会員番号」に「行事参加料割引コード」(xxxxxxx-xxxx)をご記入下さい.
◆「特別員行事参加無料券」のご利用で,参加費は無料となります.「特別員(無料券利用)」としてお申込みの上,以下の担当職員まで「行事参加無料券(原本)」をご郵送ください.
〒162-0814 東京都新宿区新小川町4番1号 KDX飯田橋スクエア2階
一般社団法人日本機械学会 機械力学・計測制御部門担当 上野宛
申込方法
Payventより受付
URL:https://app.payvent.net/embedded_forms/show/67a96484dd43a1266b3e76aa
申込み締切:2025年4月3日(木) まで
○いずれも教材1冊分の代金を含みます.
※教材を事前に郵送いたしますので,必ず期日までにお申込み下さい.
【参加費の支払いについて】
■聴講料は,2025年4月3日(木)までにご入金をお願いします.
■聴講料のお支払いには,クレジットカード(Apple pay,Google pay含む)・銀行振込のいずれかがお使いいただけます.
■銀行振込の際の振込手数料は各自でご負担いただきます.予めご了承ください.また,振込先の口座は申し込みごとに異なり,他の申し込みとまとめてのお支払いは出来かねます.
■銀行振込でのお支払期限は,原則としてお申し込みから3日以内です.ご入金が確認出来ない場合,こちらでキャンセル処理をさせていただきますのでご了承ください.
■お申込内容は,Payventより配信されるお申し込み完了メールからご確認いただけます.メールが届かない場合は「payvent.net」からのメールを許可するように受信設定をお願いします.
■原則として,決済後はキャンセルのお申し出がありましても返金できませんのでご注意願います.本ページからのお申し込みについては,集会事業申込規約にご同意いただいたものとみなします.
【領収書】
■領収書のお宛名には参加者の氏名が自動で記載されます.ご所属先を宛名に追加する場合は申込フォームの”領収書のお宛名”欄に記載をお願い致します.(こちらに氏名を入力しますと,宛名に氏名が重複しますのでご注意ください)
■領収書はPayventからのお支払い完了メールに記載されているURLよりダウンロードいただけます.
問合先
機械力学・計測制御部門担当 上野 晃太/TEL:03-4335-7622 /E-mail:ueno(at)jsme.or.jp