第4回法工学・環境工学連携セミナー
(日本機械学会分野連携企画)
開催日: 2024年7月16日(火) 13:30~16:30
開催形態:オンライン開催(Zoom)
※時間になりましたらPeatixの本イベント視聴ページにリンクしたZoomのURLよりご視聴いただけます.必ず前日までに通信環境や必要機材の準備・確認をした上でご参加ください.
企 画: 環境工学部門,法工学専門会議
幹 事: 環境工学部門第四技術委員会
趣 旨:
法工学とは安全・安心な社会のために法律と技術をつなぐ学問領域である.一方,環境工学とは地球規模から産業・生活空間までの幅広い環境問題について,その解決のためにエンジニアリングの観点から有益な情報を提供する学問領域である.工学(環境工学)の分野において法律が関わる事項は特に実社会において多方面に及ぶが,法律の専門家の多くは工学に対する知識が少なく,また,工学の専門家には法律の知識が乏しい。このような現状で法工学が果たす役割は現時点でも,さらに将来に向けても非常に大きいものがあると考えられる。
熱分野で活用されているヒートポンプは冷媒を用いて冷温熱を移動・コントロールする機器であり,冷凍・冷蔵機器の「冷却」、空調機器の「暖房」と「冷房」,産業用機器の「加熱」,「乾燥」といった機能を実現するのに欠かせないものである。一方,オゾン層破壊対策および温暖化対策から,冷媒に関する国際協定が締結されており,各国で当該協定を遵守するための法整備が進んでいる。しかし,冷凍空調機器の製品は幅広く,法目的が異なる様々な法規制が複雑に絡み合っており,すべてをクリアする理想冷媒の実現は技術的に困難であることが実態である。このような政治的・国際協定上の挑戦的な理想を目指す状況における,現実的な法体系の問題点・課題について法律・工学の両面から検討しておくことは非常に重要な課題であると考える。
今回の法工学連携セミナーでは「環境問題対策に向けた冷凍空調機器の冷媒転換の課題」をテーマとし,環境工学分野の研究者・エンジニアと法律の専門家で議論を深め,法工学の観点から課題を見出すことを目的として公開討論を実施する。
内 容:
本セミナーでは,まず法工学とはどのような学問分野であるかを法工学部門から概説する。環境工学部門からは今回の趣旨である,環境問題対策に向けた冷凍空調機器の冷媒転換の課題を整理し,それを受けて再度法工学の立場から解説を行う。その後出席者を含めて議論を深め,法工学の観点から課題を見出すことを目標とする。
プログラム:
13:30 開会挨拶
13:35 法工学という学問分野について
近藤惠嗣 弁護士,福田・近藤法律事務所
13:55 環境工学部門第四技術委員会「環境問題対策に向けた冷凍空調機器の冷媒転換の課題」
松田 憲兒,早稲田大学
14:15 法工学部門から上記を受けて解説
14:30 総合討論
16:25 閉会挨拶
定 員:150名程度
参加費:無料
申込先:
Peatix(ピーティックス)にて受付します.詳細は下記URLよりご確認の上,1名様ずつお申込みください.
申込締切日:2024年7月9日(火)