VE/VRを用いた設計・開発・ものづくりの新しい検討手法の紹介
2025年1月07日 - 2025年1月07日 | 設計工学・システム部門ハイブリッド開催若手CP対象設計技術-基礎講習会主催No.24-139
【開催日時】
2025年1月7日(火) 13:00~17:35
【開催形態】
ハイブリッド開催(オンラインはZoom利用,対面会場は日本機械学会会議室)
〒162-0814 東京都新宿区新小川町4番1号 KDX飯田橋スクエア2階
https://www.jsme.or.jp/about/about-jsme/access/
◆参加費のご入金が確認出来た方には,開催3日前を目途に,ZoomミーティングIDとパスワード・当日用資料について,お申し込み時のメールアドレス宛へご連絡します.
【協賛】
自動車技術会,精密工学会,日本設計工学会,日本計算工学会,日本シミュレーション学会
【趣旨】
Industry 4.0,IoT等のDigitalを用いたビジネスの動きや新しい開発/ものづくりの話題が毎日聞こえてくる昨今です.それに関連として「距離/時間/要素を同一の場」で共有検討できる共通の3Dデータ環境としてVE(Virtual Engineering)が注目を集め加速展開しております.2020年5月に経産省より発表された“ものづくり白書”に「我が国の製造業では3Dによる設計が未だに普及しておらずバーチャル・エンジニアリングの体制が整っていない.不確実性が高まり製造業のダイナミック・ケイパビリティの重要性が増している中で,このバーチャル・エンジニアリング環境の遅れは我が国製造業のアキレス腱となりかねないと言っても過言ではない」と記述されています.また本年6月には経済産業省とNEDOから製造事業者各社が直面する経営課題の解決に向けて経営・業務変革課題の特定を起点としてデジタルソリューションを適用・導入する企画・構想設計に重点を置いた「スマートマニュファクチャリング構築ガイドライン」を共同で策定し発表しています.(https://www.meti.go.jp/press/2024/06/20240628004/20240628004.html)
このように設計・開発・ものづくりの新しい手法に対してデジタルソリューションの活用による変革へ緊急と危機感を持った動きが活発になってきました.
日本機械学会 設計工学システム(D&S)部門では2013年以来,今年度で12回目となりましたが,CAD/CAM/CAE/PLM/Data流を駆使する“VEとVR(Virtual Reality)の動向と活用検討”を講習会で紹介して来ました. 今年度は,これに加えData活用とスムーズなData流を構築するための標準化技術についての動向も示したい.
参考:日本機械学会技術と社会部門ニュースレターより
世界の図面変革に遅れる日本の状況と「空気を読む」習慣https://www.jsme.or.jp/tsd/news/newsletter47/47no05.pdf
日立総研レポートより
バーチャルエンジニアリングのもたらす産業革新
https://www.hitachi-hri.com/journal/__icsFiles/afieldfile/2022/11/17/Vol17-2-3.pdf
【プログラム】
司会:理化学研究所 内田孝尚
1. 13:00~14:00 「VR からメタバースへ」
東京大学名誉教授 廣瀬通孝
内容:
メタバースをはじめとするリアルとバーチャルの境界領域に存在する一連の技術群が今後ひきおこすであろう社会変革は,いわゆるインダストリー4.0 の概念よりもずっと広汎なものである.本講演では メタバースの現状と将来についてまとめた上で,機械工学を中心とする産業構造の在り方や方向性について,具体的事例を交えて考えてみたい.
休憩 14:00~14:05
2. 14:00~14:50 「バーチャル環境における空間認知と生体反応」
東海大学 情報理工学部 情報メディア学科 教授 濱本和彦
内容:
人が無意識に行っている環境内での行動,例えば「手を伸ばしてモノを掴む」「上体をひねって隙間を通る」「足を上げて障害物を避ける」などは,環境と身体の相互作用で生じる「生態学的認識(または認知)」と呼ばれる.
デジタルツインをトレーニングなどに活用する際にはバーチャル環境内で現実環境と同じ「生態学的認識」が得られることが重要である.
本講演では,バーチャル環境と現実環境における生態学的認識の違い,それを同等とするための考え方について報告する.併せてVR酔いに代表されるバーチャル環境内での生体反応についても述べる.
休憩 14:50~14:55
3. 14:55~15:45 「プレス部品の量産におけるSmart ManufacturingとSmart Manufacturingを活かすためのVEの重要性」
オートフォームジャパン株式会社 代表取締役社長 鈴木 渉
内容:
自動車業界は100年に1度の変革期と言われる.このような大きな変化は脅威として捉えられることが多いが,新たな成長の機会としなければ生き残ることができない.競争に打ち勝つためには他社に先んじて変化に挑戦し競争力を獲得する必要がある.その中で新しい技術としてのAI技術の進歩には目を見張るものがあり,プレス領域でも活用検討が進んでいる.プレス部品の量産不具合解決に向けたAIの活用の取組みとAI活用のための前準備としてのVEの重要性に関して説明する.
4. 15:45~16:15 「データドリブン・マニュファクチャリング時代の進行と日本の課題」
理化学研究所 研究嘱託 内田孝尚
内容:
新しい開発/ものづくりの動きは今から20年ほど前,大きく舵を切っていたと思われます.その動きは全世界的に,3D/Digital/Virtualを用いた新しい設計/開発/ものづくり環境への移行に繋りました.営業,ユーザーも含めた「距離/時間/要素を同一の場」としたVE(Virtual Engineering)環境の加速展開が進み,ポテンシャルの高い製品アウトプットが始まった.と同時にそのデジタルデータを用いたビジネスの変革が拡がっている.そのビジネスの変革も含め、世界のVEの動きを説明したい.
休憩 16:15~16:20
5. 16:20~17:20 「機械設計のDXを推進するエンジニアリングデータの国際標準」
ISO/TC184/SC4国内対策委員長 株式会社エリジオン代表取締役 相馬淳人
内容:
機械設計で3次元CADが利用されるようになって久しい.CADの3次元形状は,三面図と比較して圧倒的に視認性が良く,CAEやCAMなどのソフトウェアによる業務変革の道も開けた.一方で,形状以外の寸法,公差,材質,加工方法等々,もともと図面にまとめて記載されていた情報がそれぞれ別に管理されるため,情報の分断,不整合が発生しており,製品開発プロセスのDX推進において大きな阻害要因となっている.
この問題の解決に向けて,国内外でどのような取り組みがなされているか,国際規格の話題を中心に解説する.
6. 17:20~17:35 「本日のWrap Up」
理化学研究所 研究嘱託 内田孝尚
【定員】
現地15名,オンライン定員無し.
現地参加の希望は先着順とさせていただきます.
【参加費(税込)】
正員・特別員(行事参加割引コード利用)・協賛団体一般10,000円,
正員(継続特典)・大学院生の会員(正員)・学生員・協賛団体学生5,000円,
会員外15,000円,一般学生7,500円.
◆学生員から正員資格へ変更された方は,卒業後3年間,学生員価格にて講習会にご参加いただけます.お申し込みの際,「正員(継続特典)」を選択し,卒業年と卒業された学校名を「通信欄」にご記入ください.
◆大学院生の会員(正員)の方は「学生員」を選択し,「通信欄」に所属大学院名,課程・学年をご記入ください.
◆特別員(法人会員)で参加される場合,「行事参加料割引コード」のご利用で参加費は正員価格となります.お申し込みの際,「特別員」を選択し,「会員番号」に「行事参加料割引コード」(xxxxxxx-xxxx)をご記入下さい.
◆「特別員行事参加無料券」のご利用で,参加費は無料となります.「特別員(無料券利用)」としてお申込みの上,以下の担当職員まで「行事参加無料券(原本)」をご郵送ください.
〒162-0814 東京都新宿区新小川町4番1号 KDX飯田橋スクエア2階
一般社団法人日本機械学会 設計工学・システム部門担当 秋山宛
◆協賛団体会員の方は「協賛団体一般」「協賛団体学生」を選択し,「会員番号」に協賛団体会員番号,「通信欄」に協賛団体名をご記入ください.
【教材】
上記参加費には教材1部(DL版)代金を含みます.なお教材(DL版)のみご希望の方は,行事終了後,1部につき会員2,000円,会員外(協賛団体会員含む)3,000円(いずれも税込み価格)にて頒布いたします.ご希望される方は1/14以降に下記ページよりご購入下さい.
https://www.jsme.or.jp/publication/event-pub/
【申込締切】
12月24日(火)
【申込方法及び注意事項】
Payventより受付
URL: https://app.payvent.net/embedded_forms/show/6704d3c7cf19cf277aef34c6
■聴講料は,12月24日(火)までにご入金をお願いします.
■聴講料のお支払いには,クレジットカード(Apple pay,Google pay含む)・銀行振込のいずれかがお使いいただけます.
■銀行振込の際の振込手数料は各自でご負担いただきます.予めご了承ください.また,振込先の口座は申し込みごとに異なり,他の申し込みとまとめてのお支払いは出来かねます.
■銀行振込でのお支払期限は,原則としてお申し込みから3日以内です.ご入金が確認出来ない場合,こちらでキャンセル処理をさせていただきますのでご了承ください.
■お申込内容は,Payventより配信されるお申し込み完了メールからご確認いただけます.メールが届かない場合は「payvent.net」からのメールを許可するように受信設定をお願いします.
■原則として,決済後はキャンセルのお申し出がありましても返金できませんのでご注意願います.本ページからのお申し込みについては,集会事業申込規約にご同意いただいたものとみなします.
【領収書】
■領収書のお宛名には参加者の氏名が自動で記載されます.ご所属先を宛名に追加する場合は申込フォームの”領収書のお宛名”欄に記載をお願い致します.(こちらに氏名を入力しますと,宛名に氏名が重複しますのでご注意ください)
■領収書はPayventからのお支払い完了メールに記載されているURLよりダウンロードいただけます.
【問い合わせ先】
設計工学・システム部門担当 秋山 宗一郎/TEL:03-4335-7613/E-mail: akiyama@jsme.or.jp