一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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基礎教育講習会 -エンジン技術の基礎と応用(その37)

2024年11月08日 - 2024年11月08日 | エンジンシステム部門オンライン開催講習会No.24-125

【開催日】2024年11月8日(金) 9:30~16:50
【開催形態】オンライン開催(ZOOMを利用)
※ミーティングIDとパスワード,電子ファイル教材についてのご連絡は,開催4日程度前を予定しています.

【協賛(予定)】自動車技術会,石油学会,日本燃焼学会,日本マリンエンジニアリング学会,
日本内燃機関連合会,日本ガスタービン学会,日本エネルギー学会

【趣旨】モビリティのパワートレインシステムに対するカーボンニュートラル化が強く求められる昨今,その実現に向けた取り組みを推進する上で,知っておきたい内燃機関の基礎的な内容を,最先端技術や最新動向も含めて経験豊富な講師からわかりやすく解説いただきます.今回は,モデルベース開発の最新事例,アンモニアや水素の計測技術,カーボンニュートラル合成燃料の製造方法と動向,アンモニア/軽油混焼の基礎燃焼・排気特性,レース用水素エンジンの開発といった幅広い話題を提供し,次代を担う企業の若手技術者や学生に聴講いただき,内燃機関の更なる発展や革新を目指す一助にしていただければと企画委員一同願っております.

【テーマ・講師・司会】
司会:堀 司 大阪大学

9:30 – 9:35/ 挨拶 基礎教育講習会企画委員会 委員長 山口 恭平 国士舘大学
9:35 – 10:40/ (1)エンジン技術を核とした車一台システム技術への拡がり
講演概要/ エンジン技術は燃焼,および制御の両輪により進化を継続しており,ハイブリッドパワーユニットへの進化を重ねた現在,世界の移動を支える重要な原動機である.その性能を進化させるため,MBD (Model Based Development)を積極的に取り入れながら,エンジン技術は進化してきた.一方で,原動機であるパワーユニットは最終製品として車体に搭載され,初めてモビリティ価値としてお客様に届けることができるため,今後のエンジン技術者には車一台システム技術へと視点を拡げていくことが求められる.本講演では,エンジン技術から車一台システム技術への拡がりをMBDの取り組みを例として紹介する.
講師:本田技研工業株式会社 緒方 健一郎

10:55 – 12:00/ (2)カーボンニュートラル社会実現に向けたアンモニア,水素の計測技術
講演概要/ カーボンニュートラル社会の実現に向けて,石油などの既存燃料から水素やアンモニアなどCO2を排出しないクリーンな燃料への転換が重要になってきています.本講演では,水素,およびアンモニアの製造,運搬,燃焼時それぞれのフェーズにおける計測技術の原理,特長,および計測事例についてご紹介します.特に燃焼排ガスの計測については,高速,高精度な計測技術の使用による燃焼状態の把握,および規制成分の正確な濃度把握のメリットについてもお伝えします.
講師:株式会社堀場製作所 吉岡 雅也

13:00 – 14:05/ (3)カーボンニュートラル合成燃料の製造方法と動向
講演概要/ カーボンニュートラル合成燃料とは電力と水と二酸化炭素から製造される炭化水素系燃料である.製造方法自体は工業化可能な技術であるが,カーボンニュートラルな方法で得られる電力を安価で大量に必要であり,そこから水電解法で水素を大量に製造すること,空気中に存在する希薄な二酸化炭素を安価に大量の回収をしないとこの技術は成立しない.最初に得られるのは粗油でありでありさまざまな炭化水素種の混合物であるが,ガソリン系燃料や軽油系燃料に精製可能で既存の燃料に混合して利用することもできる.本講義では合成燃料の製造方法と最近の動向に関して述べる.
講師:成蹊大学 里川 重夫

14:20 – 15:25 / (4)内燃機関におけるアンモニア/軽油混焼の基礎燃焼・排気特性
講演概要/ 温室効果ガス排出削減の要求を背景に,内燃機関へのカーボンフリー燃料(アンモニア,水素)の適用が注目を集めており,特に長距離航行する外航船ではエネルギー密度の観点で燃料搭載性に優れたアンモニアが有望視されている.しかしながら,内燃機関へのアンモニア適用にあたっては,その難燃性や窒素酸化物の排出などが課題として挙げられる.本講演では,軽油を着火源としたデュアルフュエル方式におけるアンモニアの燃焼・排気特性について,ヤンマーが実施したエンジン実験および0次元,3次元数値計算の結果を交えて紹介する.
講師:ヤンマーホールディングス株式会社 松永 大知

15:40 – 16:45 / (5)Super耐久レース用水素エンジンの開発
講演概要/ レース車両開発は,限界性能を引き出しつつも安全に走行させることを追求し,短期間で性能改善を必要とする.レース用水素エンジン開発はカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを加速させ,市販化技術開発の最前線に立っている.トヨタは2021年からSuper耐久レースに水素エンジン車両で参戦し,「つくる・はこぶ・つかう」の仲間づくりや研究開発を推進している.本講演では,これまでに達成した性能向上,航続距離の延長,異常燃焼へのアプローチなどについて解説.さらに,2023年のオーストラリアでの実証車走行や,市販化に向けた取り組みについても紹介する.
講師:トヨタ自動車株式会社 小阪 尋昭

16:45 – 16:50/ 閉会挨拶 スズキ株式会社 上水 孝徳

【定員】100名 申し込み先着順により,定員になり次第締切ります.
【申込締切日】2024年10月28日(月)
【聴講料(いずれも税込)】正員8,000円,会員外13,500円,協賛団体会員の方も本会会員と同じ金額です.
学生員/大学院生の会員(正員)無料,協賛団体の学生会員 無料,一般学生4,500円.
※参加費無料の方もお申込みをお願いいたします.
※学生員から正員資格へ変更された方は,卒業後3年間,本会講習会への聴講は学生員価格にて参加が可能です.下記申込先フォームの会員資格は「正員(学生員から正員への継続特典対象者)」を選択し,卒業年と卒業された学校名を「通信欄」に記載ください.
※特別員の資格(会員扱い)で行事に参加される場合,聴講料は正員の価格となります.下記申込先フォームの会員資格は「特別員」を選択し,「会員番号」に「行事参加料割引コード」(xxxxxxx-xxxx)をご記入下さい.
※「特別員行事参加無料券」を利用される場合,聴講料は無料となります。予め「特別員行事参加無料券(原本)」をご用意の上,「特別員行事参加無料券利用」としてお申込みください。その後,以下問い合わせ先担当職員まで「自動返信メール」「行事参加無料券(原本)」をご郵送ください.
※協賛団体会員の方は「協賛団体一般」「協賛団体学生」を選択し,「通信欄」に協賛団体名をご記載ください.
【申込方法】準備中(ぺイベントよりお支払いいただきます。)
【教材】
本講習会では参加者に教材(PDF)を提供いたします。また、講習会終了後に教材を販売する予定です。ご希望の方は、開催日以降に下記よりご購入下さい。一般価格5,000円、会員価格3,000円(いずれも消費税込み)協賛団体等会員への販売価格は一般価格となります。
※予約注文は承っておりません。

行事刊行物

【問い合わせ先】
〒162-0814 東京都新宿区新小川町4番1号 KDX飯田橋スクエア2階
エンジンシステム部門担当 渡邊/E-mail: watanabe@jsme.or.jp

会場
オンライン開催
申込締切
2024年10月28日

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