講習会「プログラミングで学ぶ熱物性推算 -基礎編-」
主 催:環境工学部門
開催日:2022年8月30日(火)
会 場:オンライン開催(Zoom Meetingを使用)
(参加者の方へ)時間になりましたらPeatixの本イベント視聴ページにリンクしたZoomのURLよりご視聴いただけます.資料も同ページ内に,開催3日前までにアップロード予定です.
必ず前日までに通信環境や必要機材の準備・確認をした上でご参加ください.
◆趣旨:熱・エネルギーシステムや流体機械など様々な機械工学分野において,正確な流体の物性値が必要となる場面は多々あります.ひとくちに流体の物性値といっても,条件が刻々と変化するような場合は,便覧やデータブックの表から抜き出した値だけでは不正確となることがあります.本講習会では,温度や圧力,密度の関数として物性値を与えるような各種の相関式または状態方程式について解説し,それを実際の計算に組み込む際のプログラミングまで実習することで,各種流体熱物性計算のバックグラウンドの知識としてすぐに応用可能な基礎を身に着けていただくことを目指します.
なお、実習にあたってPython実行環境が整っていることが望ましいです。Pythonが初めての方のために、開発環境のインストール方法などの説明資料、動作確認用のサンプルコード、ならびに講習で使うコードを事前配布いたします。
◆習得できる知識:
・流体物性計算のバックグラウンドとなる、物性推算の基礎(相関式や各種の熱力学状態方程式)、飽和状態における収束計算方法
・状態方程式からの各種熱力学性質の導出方法(圧力,温度,密度,比熱,音速,エンタルピ等)
・以上の計算過程のコーディング(Python)
・REFPROP等の物性計算ライブラリの利用方法
・熱工学における応用方法
◆プログラム:
10:00~12:00(基礎) 各種相関式,ビリアル状態方程式,Peng-Robinson式の理論背景,計算方法および例題によるコーディング実習
13:00~14:40(応用1) ヘルムホルツ型状態方程式の成り立ち,計算方法およびコーディング実習
15:00~16:40(応用2) 応用問題(サイクルのエネルギ収支、伝熱計算、etc.)とそのコーディング例,汎用物性計算ライブラリ(REFPROP)の使用方法,アンケート
講師: 産業技術総合研究所 粥川洋平・九州産業大学 赤坂亮
◆定員:75名
◆申込期限:2022年8月26日(金)
◆11月頃に,発展編として混合物の計算,輸送性質の算出方法,REFPROPのさらに詳しい使用方法に関する講習会を企画しております.そちらもあわせてご検討ください.