イブニングセミナー(第157回) 東京の城 ―石神井城から江戸城まで―
【開催日】
2013年1月30日(水)18.00~20.00
【趣 旨】
技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にあることは明らかである.われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
【テーマおよび講師】
東京にも江戸城以外にたくさんの城があった、というと驚く人も多い。実際、東京都の編纂した『中世城館』の報告書によれば、二百六城にものぼる。もちろんその中には、地名だけで不確かな城もあるが、それでも二百城近く存在したのは、確かだろう。これらの城は、苔むす石垣、白亜の櫓とそれを映す水堀という城ではない。そのほとんど全てが、戦国時代の産物で大地を加工した土の城なのである。東京の戦国時代も、極めてはげしい戦いが行われていた。古河公方や関東管領・上杉氏の抗争、この戦いに割って入る後北条氏との抗争。こうした戦乱の中で、城は見事な発達を遂げていく。
今回は、この数多くの城のドラマや城の構造と発達を、なるべく易しくお話ししようと考えている。
八巻孝夫(中世城郭研究会 代表)
<懇親会>
大学近くの「バブレストラン アミ」にて,講師を囲んで懇親会を行います.
会費 3 000円程度