一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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自動車における3次元設計の現状と課題

2021年10月12日 - 2021年10月12日 | 設計工学・システム部門講習会No.21-91

【企画】設計工学・システム部門

【協賛】自動車技術会,精密工学会,日本設計工学会,日本計算工学会,日本シミュレーション学会,計測自動制御学会,システム制御情報学会,日本工作機械工業会,日本工作機器工業会,日本船舶海洋工学会

【開催日】2021年 10月12日(火) 10:10~16:40 (受付開始9:50)

【開催形態】オンライン開催(Zoomを利用)
※ミーティングIDとパスワード,電子ファイル教材についてのご連絡は,開催5日前を予定しています.

【趣旨】
製造業における製品開発は自動車産業が牽引役となり、「3D‐CADによる設計」の時代となりました。3Dデータは形状の確認、複雑な部品間空間成立性(干渉)、レイアウト(配置)、性能予測,生産工程要件、等々の検討、また、カタログから整備要領書に至るまで、活用の領域は広範囲に及びます。一方で、その活用の実態は、企業毎、様々なところを残しており、3Dデータ整備の時代にあっても、ノウハウ情報の伝達における「2D図面の重要性」は変わっていません。一方、製造業そのもののグローバル化に対応するために、「技術情報の伝達・活用」への取組みが、一層重要な課題となってきました。
本講習会では、CAD研究のアップデート、内外アセンブリメーカでの3Dデータ利用からサプライヤサイドでのモノ造りデータとしての運用実態等々をわかりやすく紹介することで、3Dデータを構築/運用するメリットと将来への方向性、3Dデータに具備すべき要件についての考察を行います。
参加企業の皆様においては、自動車業界の方々はもとより、機械・電機・重工など他産業を含めて、2Dと3Dデータの両方を運用する現状から、今後3Dデータをどのように構築、活用していくかを検討する参考にして頂きたいと考えております。積極的な参加と論議を期待いたします。

【プログラム・題目・講師】
10:10~10:15 ご挨拶

司会 : アドバンスソフト(株) 加藤 廣

 

10:15~11:15 (1) 「スマートマニュファクチャリングにおける製品開発のデジタル化と3次元CADデータの活用」
設計生産におけるデジタル化(Digitalization)がグローバルな環境で普及し、製品開発活動の効率化・高度化が急速に進展している。製品開発の全ライフサイクルにおけるデジタル化された製品技術情報の共有と再利用は基本であり、3次元CADデータはその中核をなす。研究開発の現状と今後の動向を概観する。

東京大学 名誉教授 木村 文彦

 

11:20~12:20 (2) 「グローバル展開時代のデジタル開発を支える3Dデータ活用」
日産自動車では早くから3Dデータを衝とする開発を推進してきた。BOMと連携した3Dデータをマスターとすることにより、生産性検討・CAEなどのコンカレントエンジニアリング、生産部門のモノ造りデータへの一元流通も実現した。更に、近年では海外開発拠点や海外サプライヤーとのコラボラティブエンジニアリングにも効率的に対応することが出来ている。これら最新の取り組み状況について紹介する。

日産自動車(株)  R&Dエンジニアリング・マネージメント本部
製品品質設計技術革新部 製品開発情報マネージメントグループ
主管 笹川 正彦

12:20~13:20 昼食・休憩(60分)

 

13:20~14:20 (3) 「モノづくりにおける3次元CADデータのグローバル活用と課題について」
ジヤトコでは製品3Dデータを 開発から生産まで活用することにより開発期間短縮と設備対応の迅速化を実現してきた。昨今 開発及び生産拠点がグローバル進出していく中、CADデータ作成におけるグローバル化及び効率的な管理運営の仕組みと今後の課題や取り組みについて紹介する。

ジヤトコ エンジニアリング(株) エンジニアリング事業部 部品システム開発部 CAEグループ
プロフェッショナルスタッフ 汐月 利夫

 

14:25~15:25 (4) 「自動車向けフレキシブル生産ラインの設計・立ち上げに向けた製造のデジタルツインの活用」
デジタルツインは、実在する製品や工場の振る舞いをそっくり双子のようにバーチャル空間に再現する技術概念である。デジタルツインによって、計画に対する実績をデジタル情報で比較分析し、製造プロセスの継続的な改善と最適化、デジタル情報によるモノづくり情報の製造現場への転写が可能になる。今回は、デジタルツインを活用した自動車のフレキシブル生産ラインの設計・立ち上げについて紹介する。

シーメンス(株)デジタルインダストリーソフトウェア ビジネスコンサルティング部
シニアコンサルタント 五島 直

 

15:25~15:40 休憩(15分)

 

15:40~16:40 (5) 「日産自動車における3D データ活用推進の取り組み」
日産自動車ではグローバルでの開発から生産・販売までを含めたデジタルデータ活用推進を目的に、最新3D 情報が早く、簡単に、世界中の拠点で共有可能な環境を構築し、3Dを衝とした運用を行っている。
本取組みにおける具体的な事例、課題と解決のキーポイント、および最新の取り組み状況について紹介する。

(株)日産オートモーティブテクノロジー CAD技術推進部
主担 佐武 大輔

【定員】50名

【聴講料(いずれも税込,電子ファイル教材含む)】
正員20,000円,会員外30,000円,学生員10,000円,一般学生15,000円.

開催日の1週間前までに決済をお願いいたします.なお,原則として,決済後はキャンセルのお申し出がありましても返金できませんのでご注意願います.
参加登録のシステム利用料として,上記聴講料とは別に220円(税込)をご負担いただきます.
協賛団体会員の方も同様の料金とさせていただきます.

【注意事項】

※学生員から正員資格へ変更された方は,卒業後3年間,本会講習会への聴講は学生員価格にて参加が可能です.下記申込先フォームの会員資格は「正員(継続特典)」を選択し,卒業年と卒業された学校名を「通信欄」に記載ください.
※特別員の資格(会員扱い)で行事に参加される場合,聴講料は正員の価格となります.下記申込先フォームの会員資格は「特別員」を選択し,「会員番号」に「行事参加料割引コード」(xxxxxxx-xxxx)をご記入下さい.
※「特別員行事参加無料券」を利用される場合,聴講料は無料となります.予め「特別員行事参加無料券(原本)」をご用意の上,「特別員」としてお申込みください.「無料参加券を利用する」と「コンビニ決済」を選択して申込完了後,担当職員まで「自動返信メール」「行事参加無料券(原本)」をご郵送ください.
※協賛団体会員の方は「協賛団体一般」「協賛団体学生」を選択し,「通信欄」に協賛団体名をご記載ください.

【申込方法】イベントペイより受付
イベントペイ・領収書の宛名変更に関しましては下記の注意事項についても事前にご確認のうえ1名ずつお申込みください.
https://www.jsme.or.jp/20200828-2/

https://eventpay.jp/event_info/?shop_code=6791237415745854&EventCode=6935823370

 

【教材】教材(DL版)のみ希望の場合は
Web (https://www2.jsme.or.jp/fw/index.php?action=kousyu_index&gyojino=21-91) からお申し込み下さい.

1個につき,会員2,000円,会員外3,000円(ともに税込)にて頒布いたします.

 

【申込締切日】2021年10月5日(火)

【担当職員】秋山 宗一郎/E-mail: akiyama@jsme.or.jp

会場
オンライン開催

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