講習会「高温強度:クリープ・高温疲労・熱疲労の基礎」
2019年11月07日 | 機械材料・材料加工部門講習会主催No.19-382
企 画:機械材料・材料加工部門
開催日:2019年11月7日(木)10:30~17:00 (途中昼食休憩,トイレ休憩を含みます)
協 賛:日本金属学会,軽金属学会,日本鉄鋼協会,自動車技術会,精密工学会,日本材料学会,日本塑性加工学会,日本鋳造工学会,粉体粉末冶金協会,溶接学会,強化プラスチック協会,高分子学会,日本航空宇宙学会,日本材料強度学会,日本複合材料学会,日本実験力学会
趣旨:
高温に曝される機器の安全性や信頼性を確保して使用するためには、室温で問題となる現象に加えて、クリープ、高温疲労および熱疲労について理解することが重要です。特に、機械・構造物の設計・開発および保守・維持管理にたいしては、弾塑性力学や破壊力学などの力学的観点と微視組織の経時変化などの材料学的な観点から現象を理解することが必要となります。
本講習会では、力学的観点と材料学的な観点から高温における損傷機構を説明するとともに、高温で使用する機器や設備の強度設計および保守管理について解説します。
講師: 千葉大学 工学研究院 准教授
博士(工学) 山崎 泰広 氏
プログラム:
1. 高温強度について
1.1 高温の定義と材料学的現象
1.2 熱応力、一次応力と二次応力
1.3 高温材料強度の難しさ
2. クリープの基礎
2.1 変形と破壊
2.2 強度評価法
2.3 長時間強度外挿法
3. 高温疲労の基礎
3.1 疲労破壊過程
3.2 低サイクル疲労と高サイクル疲労
3.3 クリープ疲労
3.4 強度評価試験法
4. 高温破壊力学の基礎
4.1 疲労き裂進展と破壊力学パラメータ
4.2 クリープき裂進展と破壊力学パラメータ
4.3 クリープ疲労き裂進展
4.4 き裂進展試験法
5. 熱疲労・熱機械疲労の基礎
5.1 熱疲労・熱機械疲労による損傷と破損
5.2 熱疲労・熱機械疲労試験法
6. 熱疲労破損・高温疲労破損の防止
6.1 破損の原因とその対策事例
6.2 寿命・余寿命予測法
7. まとめ及び技術相談
定員:20名,申込み先着順により定員になり次第締め切ります.