連続講習会第1回(全4回)「機械-電気の統合モデルによるモデルベース開発」
第1回 物理機能モデルの概要及び適用事例発表
主催:日本機械学会 交通・物流部門
協賛:計測自動制御学会,自動車技術会,システム制御情報学会,精密工学会,電気学会,電子情報通信学会,日本工学会,日本シミュレーション学会,日本知能情報ファジィ学会,日本フルードパワーシステム学会
日時:2019年10月28日(月)10:00-17:20
趣旨:
近年機械と電気は一体化してより複雑な装置になりつつあります。例えば、電動化、自動運転化の研究は非常に盛んです。
電動化、自動運転化の研究では、機械と電気の制御が間違いなく作動することを実機ができる前に確認することが重要です。
日本機械学会では、2015年度に部門協議会直属の「自動運転に関する分野横断型分科会」を発足させ、自動運転技術に取り組んできました。様々な技術検討を行い、モデルベース開発という開発技術も検討してきました。本講習会は、その成果の会員および社会への還元の一環として、交通・物流部門が主催して実施するものです。
1980年代から始まった日本的なものづくりは長年の改善活動を通して培われた全社的品質管理や総合的品質開発システムを経て製品を各組織が順送りする開発体制から組織を横断した同時並行開発へと進み、活動範囲も世界的な規模へと進展してきました。
その具体的な手段として開発対象の実体をモデルに置き換えたモデルベース開発に移行しつつあります。
その先端をゆく自動車産業では実機試験をモデルで代行する仮想試験や制御対象を実機からモデルに置き換えたHILSやSILSなど開発の下流で行う実機の代用から、最近では開発の上流で行う企画・設計段階への活用を経て営業を含めた顧客のつながりへと広がり、製品開発の在り方も様変わりしてきました。
事前検討に用いる機械-電気の統合モデルの実用的なモデルとして、物理機能モデルがあります。
物理機能モデルを実用的にマスターするための連続講習会を開催します。
なお、機械-電気の統合モデルによるモデルベース開発については下記を参照して下さい。
https://www.jsme.or.jp/tld/home/workshop/autonomous_car_site/shuppan.htm
<座学講習会>全4回 定員20名(第1回のみ50名)
2019年10月28日(月)10:00-17:20 第1回 物理機能モデルの概要及び適用事例発表
https://www.jsme.or.jp/event/2019-43217/
2019年11月21日(木)10:00-17:00 第2回 物理機能モデルの要素モデル(機械と電気の1次要素)
https://www.jsme.or.jp/event/2019-43217/
2019年12月12日(木)10:00-17:00 第3回 物理機能モデルによるモデル (機械と電気の2次要素)
https://www.jsme.or.jp/event/2019-43221/
2020年1月23日(木)10:00-17:00 第4回 物理機能モデルによるモデル化 (機械と電気の簡単な事例)
https://www.jsme.or.jp/event/2019-43223/
今回の講習会は、第1回 モデルの概要及び適用事例発表となります。機械-電気の統合モデルの実用的なモデルを聴講できる機会は、本講習会以外では滅多にありません。皆様、是非共、お誘いあわせの上、ご参加ください。
題目・講師
10:00-10:10 日本機械学会「自動運転に関する分野横断型分科会」委員長挨拶
10:10-12:00 1.物理機能モデルの概要 (仮題)
角田 鎮男・西留 千晶(CATEC)
13:00-13:50 2.「マツダ(株)における適用事例」(仮題)
平松 繁喜 (マツダ 統合制御システム開発本部)
13:50-14:40 3.「回生システム検討事例 効率とパワーの関係」
五十川 晋一(いすゞ自動車 駆動商品企画・設計部)
15:00-15:50 4.「物理機能モデルによる音振動の上流設計技術の開発」
田部 洋祐 (日立製作所 研究開発グループ)
15:50-16:40 5.「自動車駆動系の制御設計における物理機能モデルの活用」(仮題)
米沢 平成 (北海道大学 大学院)
16:40-17:10 6.第2回以降の日程と内容紹介
17:10-17:20 7.日本機械学会「自動運転に関する分野横断型分科会」幹事挨拶
定 員 50名