(申込受付終了)DIC(デジタル画像相関法)の基礎と応用
定員に達しましたので,申込受付を終了いたしました。
(材料力学部門企画)
開催日 2019年7月30日(火)
趣 旨
物体表面の変位やひずみを測定する方法として,DIC(Digital Image Correlation: デジタル画像相関法)が多く用いられるようになっています.
この方法は,物体表面の特徴的な模様を撮影した画像を用い,サブセットと呼ばれる局所的な計算領域の移動量を検出することで変位分布を得る測定法であります.複雑な光学系を必要としないために測定が簡単であることが特徴であり,様々な問題に対して適用が可能であります.
本講習会では,DICおよび3次元画像を利用したDVC(Digital Volume Correlation)を適切に使用することができるように,その基本原理を説明するとともに,実際に測定を行う手順(試験片の準備・撮影・データ処理などの方法)について説明します.
さらに,この方法の有効性や使用法がわかるように,様々な応用例について説明する.実際のソフトウェアや測定の様子は計測デモンストレーションを通じて説明します.DICを使った変位やひずみ測定にご関心のある方々のご参加をお待ちしています.
題目・講師 (司会 牛島 邦晴)
10.00–11.15/(1)DIC(デジタル画像相関法)の基本原理
2次元DICおよびステレオDICによる2次元および3次元表面変位・ひずみ測定法,およびDVCによる3次元物体内部の変位・ひずみ
測定法について,基本的な原理を解説する.
青山学院大学 教授 米山 聡
11.25–12.40/(2)計測・解析手順・DICでできること
試験片の準備や測定手順などについて説明する.また,2次元DICおよびステレオDICの適用例として,高温環境下でのひずみ測定,
橋梁のたわみ測定,破壊力学パラメータの評価などを紹介する.
青山学院大学 教授 米山 聡
13.40–14.40/(3)DIC応用例
2次元DIC,ステレオDICの適用例としてペースト状物質の変形挙動,高分子材料の物性計測と大変形計測,膜の変形計測などを紹介
し,計測方法やノウハウについて説明する.
芝浦工業大学 准教授 坂上賢一
14.50–15.50/(4)DVC応用例
DVCの適用例としてセルメカニクス,特に細胞と細胞外基質の力学的相互作用の計測として,細胞が周辺基質に及ぼす変形挙動に
ついて計測方法も踏まえて紹介する.
熊本大学 教授 森田康之
16.00-16.40/(5)計測デモンストレーション
DICを実装したソフトウェアによる変位,ひずみの測定について,デモンストレーションを通じて説明する.
西華デジタルイメージ 松島進一
定 員 30名,申込み先着順により定員になり次第締め切ります.
教 材
教材のみご希望の方には,1冊につき会員2 000円,会員外3 000円にて頒布いたしますので,代金を添えてお申し込み下さい.
講習会終了後発送いたします.なお,本講習会終了後は教材を販売いたしません.入手ご希望の方は本行事にご参加いただくか,
または上記と同様の方法にて開催前に事前予約申込みをお願いいたします.