エネルギー・環境分野の最新技術
企画 環境工学部門
開 催 日 2019年5月31日(金)10:20~17:00
趣 旨
窒素酸化物やPM2.5などの大気汚染物質の低減・除去技術の研究開発は,従来技術と異なる原理による手法による装置開発が進めら
れています.一方,エネルギー分野においては,低炭素社会を強く意識した実用化開発が進んできました。
この講習会では,機械学会に所属され,エネルギー・環境分野の調査・研究開発に取り組んでいる研究者が,エネルギー・環境分野
の最新技術について解説いたします.
題目・内容・講師
10:20 趣旨説明
環境工学部門第3技術委員会 委員長
岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 神原 信志
10.30~11.30/(1)科学技術予測調査からみるエネルギー・資源・環境研究の動向
科学技術・学術政策研究所で実施した科学技術予測調査から,わが国のエネルギー・資源・環境研究の動向を俯瞰し,研究開発のトレンドと今後の方向性について解説する.
文部科学省 科学技術・学術政策研究所 浦島 邦子
11.30~12.30/(2)水素キャリアを用いる分散型エネルギーシステム
アンモニアを水素キャリアとする小型発電システムについて解説する.アンモニアから水素をとりだすプラズマメンブレンリアクターの研究開発を中心に,それを利用した発電システムの効率とコストを解説する.
岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 神原 信志
13.30~14.30/(3)微粒子状物質(PM)の処理技術について
ディーゼル機関からのPM後処理を目的とする技術の中で,従来手法を含む各種技術の得失を概観しつつ,特に大気圧プラズマおよび静電場をした技術の研究を紹介する.
大阪工業大学 工学部 電気電子システム工学科 吉田 恵一郎
14.30~15.30/(4)プラズマ複合処理による省エネルギー燃焼・排ガス浄化
産業用ボイラとガラス溶解炉の排ガス処理の実用化研究を紹介する.
大阪府立大学大学院 工学研究科機械系専攻 大久保 雅章
15.45~16.45/(5)燃焼プロセスからの水銀放出とその抑制技術
燃焼プロセスからの水銀放出挙動,それに対する各排ガス処理装置(脱硝装置,電気集塵機,湿式脱硫装置)の影響について解説する.さらに水銀回収のための捕捉剤等に関する研究を紹介する.
名古屋大学大学院 工学研究科機械システム工学専攻 義家 亮
16.45~17.00 全体質問・討議
講師一同
定 員 60名,申込先着順で定員になり次第締切ります.