開催日時       2019年3月29日（金）15：00～16：30

企　画          バイオエンジニアリング部門

趣　旨

【題目】生体の3次元形状スキャンデータの解析の可能性を拓く形状モデリング技術

【講師】長井 超慧（首都大学東京システムデザイン学部機械システム工学科　准教授）

【内容】

　近年、X線CTをはじめとする3次元スキャナの性能は飛躍的に向上しており、従来に比べ格段に高解像な生体のスキャンデータが得られるようになった。高解像度データは高い分解能での観察を可能にする一方で、データ量が膨大であるという難点があり、観察と解析処理の作業を却って困難にしている。また、得られた形状データを正確に解釈するには、計算機を用いた観察技術と解析技術が必須である。すなわち、大規模データも軽快に扱える、高精度な形状処理技術が求められている。

　本講演では生体の3次元X線CTスキャンデータ処理に有効だと思われる、大規模データも処理可能な高精度な形状処理技術を紹介する。特に、物体の表面形状の抽出法に対する考察、スキャンデータのデータ量を削減し高精細な拡大画像を生成する手法、セグメンテーション手法を中心に、アルゴリズムと具体例を紹介する。

【司会】長山　和亮（茨城大学 工学部 機械システム工学科　教授）

【定員】50名