もの、ことの本質を捉える1DCAEによる機能と価値の創造デザイン
2018年11月21日 - 2018年11月22日 | 設計工学・システム部門講習会主催No.18-152
日立システムプラザ勝田 3階 イノベーション・ルーム
会場URL:http://www.hitachi.co.jp/rd/about/location/hrl/index.html#03
[趣 旨] 不連続的な革新技術が市場をリードし、企業のコアコンピタンスとして作用する今の時代では、現状の製品をシリーズ的に変えていく技術への投資は少なくなって行く。一 方で、革新的な技術と革新的な製品のR&Dには多くの費用と時間を投資して行くと考えられる。そこで、本講習会では革新的な技術と革新的な製品設計に繋がる思考のアクション方法 を学ぶために、1日目は「本質を見抜いて、製品設計の未来に繋げる講義」を実施し、2日目は「創造してみよう!革新プライパン創造の実践」を実施する。本講習会を通して、顧客要 求と現状課題分析の重要性を再認識するとともに本質を捉える1DCAEによる機能と価値の創造デザインを体験する。[プログラム・題目・講師]
1日目(21日)「本質を見抜いて、未来に繋げる講義」
- 9:00~10:00「導入:もの、ことの本質を捉える1DCAEによる機能と価値の創造デザイン」
現行課題の徹底分析と1DCAEを用いた現象全体把握により、もの、ことの本質を捉え、それに基づく革新的なアイディア創出のフレームワークと、機能と価値の創造デザインについて説明する。
日立製作所 山崎美稀
- 10:00~12:00「講義1:イノベーションのための本質思考とCAP(Computer Aided Principle)の役割)」
講演者が200以上の国の研究プロジェクトおよび企業との共同研究から得られた経験と知見に基づいて、 10年前から技術者のイノベーション能力に関する研究を着手し、人の進化、科学の歴史、脳科学、心理学、市場分析、シミュレーション技術、統計などを総合して独自のイノベーションのための本質思考方法と支援方法を提案してきた。本講演では新しい物作り (第4次産業革命)において技術者の創造性の定義、課題及び育成方法、さらにコンピュータシミュレーションによる支援技術CAPが果す役割について説明する。
横浜国立大学 于強
- 13:00~15:00「講義2:ソニーでのデザインエンジニアリング」
製品・サービスの多次元化や多様化と同期して、デザインとエンジニアリングの重要性は年々益々高まるとともに、多様な技能やアイデアを総合し良質な成果を得る手法も日々開発・ 推進されている。今回はソニーでの多様な事例紹介を通じて今後のモノやコトの本質を捉えるための考え方や行動様式について考察する。
ソニー 福馬洋平
4. 15:00~17:00「講義3:次世代のものづくりに向けた未来予測」
我々は、産業革命時代に匹敵する技術革新が連続的に起こる時代に生きている。本講演では技術革新について記載された書籍の内容から未来につながる技術革新の萌芽を抽出し、2050 年の理想社会の予測を試みる。次に、日本機械学会ロードマップ委員会で検討中のロードマップ作成手法についてその基本戦略を示す。最後に、最近注目を浴びている要素技術の1つ であるアクチュエータの将来像を示す。
JAXA 矢野智昭
(終了後交流会を予定:勝田駅前)
2日目(22日)「創造してみよう!革新プライパン創造の実践」+
- 9:00~10:00「実践1:価値創造を実現するデライトデザイン」
価値創造を目的とするデライトデザイン方法論に基の考え方、方法論について、その背景、 検討すべき項目、目指すところ、プロセスを紹介するとともに、実施する際のポイントを事例も交えて講義する。
明治大学 大富 浩一
- 10:00~12:00「実践2:創造設計のための思考のアクション方法」
革新的な製品開発のための機能と価値の創造デザインに必要な4つの思考アクション方法を示す。また、アイデア創出のためにデザイン思考に刺激を与えることができるいくつかの戦略的な方法を紹介する。
日立製作所 山崎美稀
- 13:00~17:00「実践3:革新製品プライパン創造デザイン」
プライパンの顧客要求と現行製品の徹底分析により本質を捉え,それに基づく革新的なアイディアの発想と1DCAEによる機能と性能を予測によるアイディアの具現化し、本質に基づく機能と価値の創造デザインを体験する。
明治大学 大富浩一、日立製作所 山崎美稀
[定員] 30名(先着順)