イブニングセミナー(第220回)広視野撮像観測で探る暗黒物質の分布
企画 技術と社会部門
開催日 2018年8月29日(水)18.00~20.00
趣旨
技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にあることは明らかである.
われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.
技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
講演テーマおよび講師
宇宙膨張は次第に減速していくものと考えられていましたが,逆に加速しているという観測的証拠が見つかり,発見者には2011年ノーベル物理学賞が授与されました.
講師のグループは,すばる望遠鏡用に大型カメラ(HSC)を開発し,暗黒物質の分布を調査することで,この問題の真相に迫りたいと考えています.
HSCは地球上のどの天体カメラよりも強力で,2012年8月に観測を開始しました.この大型カメラと,暗黒物質分布観測の現状について分かりやすく紹介いたします.
講師:宮崎 聡(自然科学研究機構 国立天文台准教授)
懇親会
明治大学アカデミーコモン1階の「カフェパンセ」にて,講師を囲んで懇親会を行います.セミナー後に懇親会場にて受付.
参加会費は 3,000円,学生は半額
次回予定 2018年9月26日(水) 演題未定