空力音・流体騒音のメカニズムと静粛化
(企画 環境工学部門)
開催日 2018年10月22日(月)9.30~17.15
趣 旨
情報機器や家電製品の省エネ化・小型化を進めると,換気や冷却を担っている各種の流体を高速流動させるので,流体音・空力音
が大きくなります.自動車や鉄道車両の高速化においても同様です.
身の回りの小さな機器から,大きな産業機械やプラント設備においてまで,発生する騒音の原因の半分近くが流体音であり,利用
する流動現象が高速になるほど,流体音が顕著になります.静粛な機械製品の提供のためには,流体音の制御・静粛化が不可欠で
す.流体音の基本メカニズムから予測方法,制御技術・低減技術までを,事例に基づいて解説します.
題目・内容・講師
9.30~10.50/(1)空力音・流体騒音のメカニズム
物体周囲の気流や配管内の流体の非定常な流動現象に伴って発生する空力音・流体騒音について,基本的な発生メカニズムが理解
できると,空力音などの原因解明と制御方法の立案が可能になる。そのようなヒントになる情報を,事例を交えて解説する.
Nラボ(元 鳥取大学 工学部) 西村 正治
11.00~11.50/(2)送風機騒音の静粛化
装置の換気や機器の冷却で様々な送風機が利用されており,それらの静粛化の要点を事例に基づいて判りやすく解説する.
中央大学 理工学部 丸田 芳幸
13.00~13.50/(3)音響風洞と実験方法
空力音の原因同定と対策案の実証のために模擬実験が有用であり,実験装置としての低騒音音響風洞は有用なツールになる.
音響風洞の特徴と音響風洞を利用する実験技術について紹介する.
Nラボ(元 鳥取大学 工学部) 西村 正治
14.00~14.50/(4)事例に基づく流体騒音の静粛化
様々な流体機械や流体システムで発生した流体騒音を制御・静粛化した事例を紹介し,その経験に基づいて,流体音・空力音の
静粛化技術の要点を解説する.併せて,失敗した事例の原因も紹介する.
中央大学 理工学部 丸田 芳幸
15.00~16.20/(5)空力音の制御における数値解析の利用
最新の流体計測技術と数値流体解析技術を併用して,空力音を制御する手法の最近動向やトピックスを,自動車などに於ける
事例を交えて紹介する.
豊橋技術科学大学 飯田 明由
16.30~17.15/(6)空力音・流体騒音に関する技術相談
空力音・流体騒音に関連する業務で悩まれている技術課題のご相談に応じて,解決に向けてのアドバイスを行う.
(講師一同) 西村 正治, 飯田 明由, 丸田 芳幸
定 員 60名,申込先着順で定員になり次第締切ります.
教 材 教材のみの頒布はいたしません.