イブニングセミナー(第218回)科学するめっき屋
企画 技術と社会部門
開催日 2018年6月27日(水)18.00~20.00
趣旨
技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.
技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にある
ことは明らかである.
われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく
見極めなければならない.
技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
講演テーマおよび講師
「めっき」や「アルマイト」等,表面処理はローテクからハイテク分野まで広範囲の製造産業に活用されている.
装飾や防錆のみならず多様な機能特性を付与する表面処理加工は製造産業を支えるまさに技術基盤である.
しかしながら工程上に発生する公害廃液は表面処理産業の存立を危ういものにしている.
講師はこの「めっき」に代表される表面処理技術の高度化と無公害化に真っ向からチャレンジしている.
多くの化学工学の集積技術である表面処理加工技術をサイエンス(科学),エンジニアリング(機械工学),テクニック(生産技
術)を一体として捉えて事業構築を行っている.
公害対策として講師のメッキ工場では廃液を従来の90%削減した全自動複合めっき装置を開発し,稼働させている.
こんな講師に,歩んできた道を語っていただく.
講師:吉田英夫((株)ワイピーシステム)
懇親会
明治大学アカデミーコモン1階の「カフェパンセ」にて,講師を囲んで懇親会を行います.セミナー後に懇親会場にて受付.
参加会費は 3,000円,学生は半額
次回予定:2018年7月25日(水)