イブニングセミナー(第215回)錯覚から学ぶ「見る」ことの偉大さと危うさ
企画 技術と社会部門
開催日 2018年3月28日(水)18.00~20.00
趣旨
技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にあることは明らかである.
われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.
技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
講演テーマおよび講師
私たちは,普段の生活の中で当たり前のように目を使っています.
そのため,見たらものの形はわかるはずと思いがちです.でも,実際とは違うように見えてしまう錯覚という現象がありますから,見たからといって安心はできません.
網膜に写った画像には奥行きの情報がありませんから,見て物の形を理解することは,実はむつかしい作業です.
それを脳はどのようにこなしているかを,不可能立体の錯視を通して観察し,脳での視覚情報処理の偉大さと危うさの両面を紹介したいと思います.
講師:杉原厚吉(明治大学特任教授)
(不可能立体の画像は,http://home.mims.meiji.ac.jp/~sugihara/Welcomej.html をご覧ください)
懇親会 明治大学アカデミーコモン1階の「カフェパンセ」にて,講師を囲んで懇親会を行います.
セミナー後に懇親会場にて受付.参加会費は 3,000円,学生は半額
次回予定:2018年4月25日 (水)
仮題「しんかい2000」