東北地区特別講演会 「スポーツと移動ロボット」
2017年8月01日 | ロボティクス・メカトロニクス部門特別講演会主催No.17-65
共催 弘前大学大学院理工学研究科
弘前大学大学院理工学研究科附属医用システム創造フロンティア
プログラム
- 16:00~17:00
「つくばチャレンジ-日本中の大学から移動ロボットが集まって、市街地を自律走行させる公開走行実験-」
講師:油田 信一(芝浦工業大学 特任教授)
つくばチャレンジは、全国から研究者や技術者が集まって、移動ロボットに、つくば市内の遊歩道や公園、駅前広場などを約2kmにわたって自律走行させる公開の技術チャレンジである。つくばチャレンジでは、市民が日常的に使っているあるがままの環境で、ロボットが自律的に働くための技術を追求している。この種の技術開発のためには、実際の現場(実環境)でロボットを働かせて、どのような技術が必要かを見極め、また、実地での実験を通して、開発した技術の有効性や不足点を確かめていくこと、が不可欠である。その実験は、市民の安全を脅かすことなく、また、市民に迷惑をかけずに進めなければならない。本講演では、つくばチャレンジのアクティビティを紹介し、社会に受け入れられるロボット技術開発の進め方について検討する。また、実環境で働く移動ロボットの具体例を示し、ここで使われている技術について述べる。
- 17:00~18:00
「冬季スポーツの工学研究と地域の健康寿命延伸 ~冬季スポーツ科学研究推進センターの取り組み~」講師:鈴木 聡一郎(北見工業大学工学部機械工学科 教授) 北見工業大学は、積雪寒冷地域に立地する地方大学として、地域の健康寿命延伸や経済活性化を目標に、冬季スポーツ科学研究推進センターを設立しました。現在、アルペンスキー競技とカーリング競技を中心に、本邦のトップアスリートを工学研究でサポートし、オリンピックやパラリンピックでのメダル獲得を目指した取り組みを推進しているところです。この取り組みの社会的背景やこれまでの研究成果について紹介します。