よくわかる粘弾性力学(設計・生産技術者のための基礎講座)
本講習会はZoomを利用してオンラインで開催いたします。
開催日 2020年8月18日(火)
会 場 日本機械学会 会議室
[東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階/電話 03-4335-7610/JR総武線「信濃町」駅徒歩1分 /http.//www.jsme.or.jp/gakkai.htm]
趣 旨
プラスチックなどの高分子材料の力学的特性や挙動は金属材料と異なり,変形速度や温度に依存して著しく変化することが知られています.例えば,低い温度では,一定負荷に対して金属の場合と同様に負荷に応じた変形が生じる,いわゆる弾性的な挙動を示したとしても,温度が上がると時間の経過とともに変形が進行するクリープ現象が現れます.この,いわゆる粘弾性材料の力学特性や挙動は,プラスチックだけではなく,それを母材とする繊維強化複合材料の他,ゴム,アスファルト,ガラスなどにおいても見られます.したがって,エンジニアにとって,このような粘弾性挙動を示す材料を使用するためには粘弾性力学の知識が必要不可欠なものであると言えます.
本講習会では,粘弾性力学の基礎から,特性係数の測定方法,計測原理から計測方法までについて解説します.講師は現役の大学教員で材料力学関連科目を担当している方々です.大学の講義ほど十分な時間は取れませんので,この講習会がこの分野の学問を勉強するためのきっかけ(導入)となるように配慮しました.この分野の業務に携わっている技術者・研究者の方々はもちろん,学生の方々,粘弾性力学に関心のある方々の参加をお待ちしています.
題目・講師 (司会 高橋 昭如)
10.0010.50/(1)粘弾性力学に関する基礎事項
線形粘弾性力学を理解するための基礎事項として,時間と温度に依存する力学挙動やそれらを表現する特性係数について説明する.
青山学院大学理工学部 教授 米山 聡
11.0011.50/(2)線形粘弾性力学の基礎(1)
線形粘弾性力学おける支配方程式について述べ,応力やひずみの解析方法について説明する.
青山学院大学理工学部 教授 米山 聡
13.0013.50/(3)線形粘弾性力学の基礎(2)
粘弾性材料特性を評価するための試験方法や得られた特性係数の表現方法,さらにそれら特性係数の内部変換方法について説明する.
青山学院大学理工学部 教授 米山 聡
14.0015.10/(4)高分子材料の基本事項と時間-温度換算則
高分子材料の基本事項(結晶性・ガラス転移温度など)の評価および、時間-温度換算則について説明する。
埼玉大学理工学研究科 准教授 坂井建宣
15.2016.30/(5)粘弾性試験方法と簡単な粘弾性特性評価法
クリープ試験・動的粘弾性試験方法および簡単な粘弾性特性評価法について説明する。
埼玉大学理工学研究科 准教授 坂井建宣
教 材 教材のみご希望の方には,1冊につき会員2 000円,会員外3 000円にて頒布いたしますので,代金を添えてhttp://www.jsme.or.jp/kousyu2.htm からお申し込み下さい.講習会終了後発送いたします.なお,本講習会終了後は教材を販売いたしません.入手ご希望の方は本行事にご参加いただくか,または上記と同様の方法にて開催前に事前予約申込みをお願いいたします.
その他 本講座では大学学部教養課程で修得する微分・積分に関する基礎知識を必要とします.また,演習の際に,べき乗や対数の計算ができる電卓が必要となる場合がありますのでご持参下さい.
お申込みの際の注意事項
■参加者による,セミナーの静止画/動画撮影,録音は禁止です。「レコーディング」ボタンで録音することは法律で禁止されています。
■新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため,視聴される方の安全を考慮し,複数人での視聴ではなく個人単位でのお申込みになります。
■当日発表の音声,スライドの著作権は発表者に帰属します。
■参加費については,必ず7月31日までにご入金をお願いします。ご入金が確認出来た方には視聴用のURLをお送りいたします。
■必要なもの
・視聴用のパソコン *必須
・イヤホンまたはスピーカー(PCに内蔵されているもので構いません)※必須
・マイク(質問をする際に必要となります)
・有線または無線ブロードバンドのインターネット接続 *必須
■必ず前日までに機材の事前準備・確認を,事前にZoomの動作確認をした上でご参加下さい。
■Zoomの事前テスト方法 以下から各自でご確認下さい。
https://support.zoom.us/hc/ja →ミーティングウェビナー→ 参加と開始